商品は細心の注意をもって丁寧に取り扱っておりますが、猫アレルギーの方はご一考ください。
-
コーヒーと一冊 イナンナの冥界下り
¥1,100
SOLD OUT
紀元前4000年の昔からシュメール神話に登場するイナンナは、豊穣の女神であると同時に戦いの女神でもあり、世界を支配しようとする野心あふれる母神だ。 言語の歴史において「心」を表す語の誕生は文字の誕生のだいぶ後になるのだが、そういった「心」の認識をイナンナの神話から読み解く小さな一冊である。 (店主) 著者:安田登 出版社:ミシマ社 定価:¥1,100(税込) 判型:四六判並製(角丸) 頁数:96 ページ 発刊:2015年12月08日 ISBN:9784903908700 Cコード:0095 装丁:文平銀座 紀元前3000年に生まれた原初の神話が現代によみがえる! アフロディーナもヴィーナスも聖母マリアも、もとは皆、「イナンナ」から始まった!? 能楽師である著者が、古典中の古典「イナンナの冥界下り」を現代語訳、その隠された現代的意味を解説する。ウツ、自殺......「心」の副作用に見舞われている「不安創出社会」の次の時代のヒントがここに。 目次 プロローグ 現代語訳「イナンナの冥界下り」 あらすじ シュメールの神々の神統図 女神イナンナと女性の時代 エピローグ 著者情報 著: 安田登(ヤスダノボル) 1956年千葉県銚子市生まれ。能楽師のワキ方として活躍するかたわら、甲骨文字、シュメール語、論語、聖書、短歌、俳句等々、古今東西の「身体知」を駆使し、様々な活動を行う。「イナンナの冥界下り」をシュメール語で能楽を柱に上演する公演は、2015年11月から各地で随時行われる予定。著書に『異界を旅する能~ワキという存在』(ちくま文庫)、『日本人の身体』(ちくま新書)、『あわいの力~「心の時代」の次を生きる』(ミシマ社)など多数。
MORE -
つくるをひらく
¥2,200
ものを「つくる」ひとの話はやっぱり面白いですよ。 百人百様の体験があるし、それを元にした哲学がある。 ところが実際に手を動かす段階ではそれらの思考を手放して、半ば自動的に体が反応したりする。 さて、この5人の場合は? (店主) 著者:光嶋裕介 出版社:ミシマ社 定価:¥2,200(税込) 判型:四六判並製 頁数:224 ページ 発刊:2021年01月29日 ISBN:9784909394460 Cコード:0095 装丁:鈴木千佳子 後藤正文、内田樹、いとうせいこう、束芋、鈴木理策。 5名の表現者たちの創作の根幹を、 建築家、ドローイング・アーティストである著者がひらき、 自らの感覚をひらく、対話と思考のノート。 後藤「何もかもやり尽くされたような時代にも開拓されているものがある」 内田「早い段階で自分のスタイルを確立すると伸び悩みますよ」 いとう「何もないことを言うためにわざわざ書くことがある」 束芋「鑑賞者にも責任を負って見てもらおうと考えたんです」 鈴木「写真のために写真を撮らないという目標がある」 …一流のつくり手、アーティストたちの名言に触れ、 著者のようにどんどんゴキゲンになろう! 創作・ものづくりを第一線でつづけるために。 学びの天才・光嶋裕介が、最強の聞き手として迫る! 目次 まえがきに代えて 第1章 皮膚感覚で思考する ・ミュージシャンの創作について思いを馳せる前夜 ・いま「新しさ」とは――後藤正文との対話 ・余韻――奇跡のような小さな記憶の断片を思い出す 第2章 集団で思考する ・高くそびえ立つ師との対談前夜 ・大人が増えれば「公共」は立ち上がる――内田樹との対話 ・余韻――成熟した大人になるために 第3章 対話的に思考する ・前夜――幻想やポエジーの正体を知りたくて ・多孔性・反幻想・無時間――いとうせいこうとの対話 ・千本ノックのあとの余韻 第4章 手で思考する ・三きょうだいの真ん中同士の対談前夜 ・赦す・ゆらぎ・死――束芋との対話 ・余韻――制作することと赦すこと 第5章 目で思考する ・前夜――眼の延長としてのカメラとは? と想像する ・創造における身体と言語の関係――鈴木理策との対話 ・余韻――偶然を捉え世界を愛でるおおらかな写真 つくりながら生きる道〜対話を終えて思うこと 著者情報 著: 光嶋裕介(コウシマユウスケ) 1979年、アメリカ・ニュージャージー州生まれ。建築家。一級建築士。早稲田大学理工学部建築学科卒業。2004年同大学院卒業。ドイツの建築設計事務所で働いたのち2008年に帰国、独立。神戸大学客員准教授、早稲田大学や大阪市立大学などで非常勤講師。建築作品に内田樹氏の自宅兼道場《凱風館》、《旅人庵》、《森の生活》、《桃沢野外活動センター》など多数。著書に『幻想都市風景』(羽鳥書店)、『建築武者修行――放課後のベルリン』(イースト・プレス)、『これからの建築――スケッチしながら考えた』(ミシマ社)、『増補 みんなの家。――建築家一年生の初仕事と今になって思うこと』(ちくま文庫)など。
MORE -
今日のガッちゃん
¥1,650
SOLD OUT
ガッちゃんみたいなものの見方が、じつは「強さ」なんじゃない? (店主) 原 益田 ミリ 画、イラスト 平澤 一平 出版社:ミシマ社 定価:¥1,650(税込) 判型:四六判並製 頁数:208 ページ 発刊:2020年04月15日 ISBN:9784909394361 Cコード:0095 装丁:大島依提亜 わたしたちはときどき キミになりたい日があるんだ ありそうでなかった、ネコの2コマ漫画。 「みんなのミシマガジン」上で話題沸騰。 大人気連載に6話の書き下ろしと、長編書き下ろし作品が加わり、ついに書籍化! ガッちゃんの視点に、列島がメロメロ! いつも、どこへ行くにもガッちゃんを。 内容 ガッちゃんだけは見ている。 気づいてくれている。 変わらぬ日常のささやかな変化を――。 おかしくて、温かくて、ときどき切ない、毎日一緒にいたくなる2コマ漫画。 2コマなのにこの深さ!と猫好きも本好きもあの人も大絶賛のネコ漫画が誕生。 たった2コマで、世界が違って見えてくる。 * 「みんなのミシマガジン」上で話題沸騰の大人気連載に 6話の書き下ろしと、長編書き下ろし作品が加わり、ついに書籍化! * 推薦の声、続々! ガッちゃんは、いる。 わたしの中にも あなたの中にも。 ――坂本美雨(ミュージシャン) ガッちゃんが教えてくれる、 日々の愉楽、生活の英知。 今(こん)日(にち)は、ガッちゃん。 ――滝口悠生(小説家) ◎益田ミリさん・平澤一平さんから、刊行によせて →みんなのミシマガジン|益田ミリさん 平澤一平さんからの贈り物 https://www.mishimaga.com/books/gacchan/002140.html ◎益田ミリさん描き下ろし・47都道府県ガッちゃん絵かき歌 SNS公式アカウントに投稿しています。 ■Twitter @kyouno_gacchan https://twitter.com/kyouno_gacchan ■Instagram kyouno_gacchan https://www.instagram.com/kyouno_gacchan/ 一緒に絵かき歌をやってみませんか? 「描いてみた」のSNSへの投稿、お待ちしています! 著者情報 原作: 益田 ミリ(マスダ ミリ) 1969年大阪府生まれ。イラストレーター。 主な著書に、『今日の人生』『ほしいものはなんですか?』『みちこさん英語をやりなおす』『そう書いてあった』『しあわせしりとり』(以上、ミシマ社)、『すーちゃん』シリーズ(幻冬舎)、『沢村さん家』シリーズ(文藝春秋)、『僕の姉ちゃん』シリーズ(マガジンハウス)など。絵本に、『はやくはやくっていわないで』(第58 回産経児童出版文化賞受賞)『だいじなだいじなぼくのはこ』『ネコリンピック』『わたしのじてんしゃ』(以上、平澤一平・絵、ミシマ社)などがある。 画、イラスト: 平澤 一平(ヒラサワ イッペイ) 1967年秋田市生まれ。イラストレーター。イラストレーション誌チョイス大賞にて大賞受賞。TIS公募大賞にて大賞受賞。絵を担当した絵本に、『はやくはやくっていわないで』『だいじなだいじなぼくのはこ』『ネコリンピック』『わたしのじてんしゃ』(以上、ミシマ社)『月火水木金銀土日銀曜日になにしよう?』(幻冬舎)、『おはようぼくだよ』(岩崎書店)、『げそすけとじいじとばあば』(あかね書房)、『おいうえオリンピック』(くもん出版)など。
MORE -
MSLive! Books 中学生から知りたいウクライナのこと
¥1,760
「『中学生から知りたい」というのは、私たちの学んだ知識をカジュアルダウンしてわかりやすく伝える、とは少し異なった方向にあります。むしろ、私たち大人の認識を鍛え直す、という意味も込められていると言ってよいでしょう。」(「はじめに」藤原辰史) 問題はウクライナのことだけにとどまりません。 今からでも。 考えるための一冊。 (店主) 著者:小山哲・藤原辰史 出版社:ミシマ社 定価:¥1,760(税込) 判型:四六判並製 頁数:208 ページ 発刊:2022年06月14日 ISBN:9784909394712 Cコード:0020 装丁:寄藤文平・古屋郁美(文平銀座) 生きることの歴史、生きのびるための道。 黒土地帯、第二次ポーランド分割、コサック…地理や世界史の教科書にも載っているこうした言葉に血を通わせる。 「ウクライナを知る」第一歩はここからはじまる。 二人の歴史学者が意を決しておこなった講義・対談を完全再現。緊急発刊! MSLive! BOOKSシリーズ 「小国を見過ごすことのない」歴史の学び方を、今こそ! ・ロシアが絶対に許されない理由…? ・西側諸国、日本が犯してきた罪…? ・「プーチンが悪い」という個人還元主義では、負の連鎖は止まらない…? 【イベント参加者の声】 ・歴史を知ることで、ニュースの解像度が上がり、そこに暮らす人びとの顔が見えてくるような感覚をおぼえました。 ・軍事評論家や国際政治学者の解説ではなく、こういう話が聞きたかったです。 ・「国」と「人」をいっしょくたにせず、どのように平和を築いていくのか。自分の姿勢を問い直す貴重な機会でした。 【MSLive! BOOKSとは?】 ミシマ社が2020年5月にスタートしたオンラインイベント、「MSLive!」。 「MSLive! BOOKS」は、オンラインイベントのライブ感をそのまま詰め込んだ書籍シリーズです。イベントに参加くださった方々から、イベントの内容を活字化したものを販売してほしいというリクエストをたくさんいただき、実現することになりました。 目次 はじめに Ⅰ ウクライナの人びとに連帯する声明(自由と平和のための京大有志の会) Ⅱ ウクライナ侵攻について(藤原辰史) Ⅲ 講義 歴史学者と学ぶウクライナのこと 地域としてのウクライナの歴史(小山哲) 小国を見過ごすことのない歴史の学び方(藤原辰史) Ⅳ 対談 歴史学者と学ぶウクライナのこと(小山哲・藤原辰史) Ⅴ 中学生から知りたいウクライナのこと 今こそ構造的暴力を考える(藤原辰史) ウクライナの歴史をもっと知るための読書案内(小山哲) おわりに 著者情報 著: 小山哲(コヤマサトシ) 1961年生まれ。京都大学大学院文学研究科教授。専門は西洋史、特にポーランド史。共編著に『大学で学ぶ西洋史 [近現代]』、『人文学への接近法――西洋史を学ぶ』など。 著: 藤原辰史(フジハラタツシ) 1976年生まれ。京都大学人文科学研究所准教授。専門は現代史、特に食と農の歴史。著書に『縁食論』(ミシマ社)、『トラクターの世界史』『カブラの冬』『ナチスのキッチン』(河合隼雄学芸賞)、『給食の歴史』(辻静雄食文化賞)、『分解の哲学』(サントリー学芸賞)など。
MORE -
超訳 古事記
¥1,760
SOLD OUT
注釈も無いので、リズムを乱すことなく軽々と読んでいける。 そもそも音楽家である著者の文章もリズム感がいいのだ。 古事記は国学院大学の「古事記ビューアー」でも読めるので、比べてみるのも面白い。 (店主) 著者:鎌田 東二 出版社:ミシマ社 定価:¥1,760(税込) 判型:四六判ソフト上製 頁数:200 ページ 発刊:2009年10月22日 ISBN:9784903908151 Cコード:0014 装丁:寄藤文平 日本誕生の神話は、こんなに面白かったのか! 生老、病死、愛憎、諍い、霊・・・ 全ての物語の要素が宿る『古事記』。本邦最古の書が、1300年の時を超え、「今の言葉」になって蘇る! 宗教学者であり、フリーランス神主、神道ソングライターでもある著者が、魂をこめて日本中の人たちに贈る、感動の超訳。 ~ミシマ社創業3周年記念企画~ 「元が『語り』だけに、リズムがあって読みやすい。まったくの初心者でも十分に楽しめる。これだけのものを語ってしまうことができる著者に脱帽。」 (「日本経済新聞」09年12月20日) 「力強くみずみずしい日本語は音読にも最適だろう。『古事記』入門の新たなる決定版。」 (「週刊文春」09年11月19日号) ◆本書の読み方 ○注釈がないため、どんどん読み進めることができます。 ○古代の自由な世界を、感じるままに味わってください。読めばパワーが沸いてきます! ○朗読もおススメです。 ◆本書のポイント ○1300年前、稗田阿礼が語り、太安万侶が聞き書きした、同じ方法で作られました。 ○著者は10歳のとき、『古事記』を読んで救われました。その恩返しの気持ちがこめられています。 ○巻末に、「神々の系図」と簡単な「神名解説」「解説」があります。 ◆目次 SCENE:1 世界の誕生 SCENE:2 天の国 SCENE:3 地の国 SCENE:4 国譲り 目次 序 SCENE:1 世界の誕生 体をもったふたりの神 形なき世界に島が生じる 伊邪那岐 伊邪那美 、ひとつに溶ける 島々を産む 伊邪那美命、神々を産む 黄泉の国にて 呪いの言葉を封じこめる 三柱の神の子、誕生 SCENE:2 天の国 「お母さんが恋しい」 高天原にて姉の天照と、神々を生む まっ暗な世界 踊りに踊り、舞いに舞う 五穀が生まれる 八俣の大蛇 歌の国 SCENE:3 地の国 大穴牟遅、稲羽の素兎を助ける 兄神たちの憎しみ 須佐之男命、試練を課す 大穴牟遅、大国主神となる 出雲の国、栄える SCENE:4 国譲り 天照大御神、地上にわが子を遣わす 地上の国と高天原とのにらみ合い 一騎打ち 出雲大社、建立 天孫降臨 猿田毘古大神、道を塞ぐ 邇邇藝命、恋に落ちる 木花の佐久夜毘売、三人の子を産む 海幸彦と山幸彦 綿津見神の宮へ 山幸彦、豊玉毘売と結婚する 娘婿の嘆き 海幸彦、弟の守り人となる 豊玉毘売の出産 初代天皇、誕生 結 神々の系図 神名解説 解説 参考文献 あとがき 著者情報 著: 鎌田 東二(カマタ トウジ) 1951年、徳島県阿南市生まれ。國學院大學文学部哲学科卒業。同大学院文学研究科神道学専攻博士課程単位取得満期退学。現在、京都大学こころの未来研究センター教授。京都造形芸術大学客員教授。文学博士。宗教哲学・民俗学・日本思想史・比較文明学などを幅広く研究。17歳で聖地巡礼に目覚め、以来40年以上にわたり、国内外の聖地を参拝して回る。石笛・横笛・法螺貝奏者。フリーランス神主。神道ソングライターとして200曲以上を作詞作曲し、時にライブも行う。著書に『神道とは何か』(PHP新書)、『聖地感覚』(角川学芸出版)、『神と仏の出逢う国』(角川選書)など多数。
MORE -
ちいさいミシマ社 動物になる日
¥2,420
百合小説、と括るのは躊躇われるが、私とユミちゃんの青春を描いた「動物になる日」。 甘酸っぱくも真相をつくような筆致にどきりとする。 (店主) 著者:前田エマ 出版社:ミシマ社 定価:¥2,420(税込) 判型:四六判変形並製 頁数:200 ページ 発刊:2022年06月10日 ISBN:9784909394682 Cコード:0093 装丁:脇田あすか 死んだ人の形見を貰えるとしたら匂いがほしい。 モデル、エッセイ、ラジオパーソナリティなど、 多彩な活動が注目を集める著者による、 はじめての書き下ろし小説集。 少女の感性をみずみずしく描き、あらゆる境界をゆさぶる表題作「動物になる日」と初小説作品「うどん」を収録。素朴な疑問を手放さず、現代の生を潔く鮮やかに問う意欲作。 ●あらすじ 動物になる日 小学校四年生の「私」は、ピアノ教室でひとりの少女に出会う。文通を重ねて知る、女子校の存在、少女漫画のキュン、動物たちの交尾。「好きな人はいますか?」少女の問いかけに「私」が想像するのは、死んだネコを回収したゴミ収集車の男だった――少女がやがて体毛を剃り、香水の匂いを纏ってゆく一方、「私」は父親の匂いを嗅ぎ、命の違いを実感してゆく。 うどん 「私はお客さんの好きな食べ物を知っている。嫌いな食べ物も知っている。しかし名前は知らない」――「うどん屋」には、老人も、ろう者も、やがて同僚になる女性も、小学生も、家族を亡くした人も、訪れる。毎日のように顔を合わせていても、突然来なくなることがある。淡々と進む飲食店での日々に、きぬ子が見つけた、食べる場所と働き方のかたち。 装画・挿画:大杉祥子 著者情報 著: 前田エマ(マエダエマ) 1992年神奈川県生まれ。東京造形大学卒業。モデル、写真、ペインティング、ラジオパーソナリティなど、活動は多岐にわたり、エッセイやコラムの執筆も多数おこなっている。ミシマ社が発刊する雑誌『ちゃぶ台』にエッセイ「習字のこと」(6号)「中学の頃」(7号)「高校受験」(9号)を寄稿。本書が初の小説集となる。
MORE -
共有地をつくる わたしの「実践私有批判」
¥1,980
図らずも、というか何というか、この書肆ならたけ屋も皆さんの「共有地」たらんとする「小商い」ではあるのである。 (店主) 著者:平川克美 出版社:ミシマ社 定価:¥1,980(税込) 判型:四六判並製 頁数:224 ページ 発刊:2022年02月25日 ISBN:9784909394637 Cコード:0095 装丁:クラフト・エヴィング商會 私有財産なしで、機嫌よく生きてゆく 銭湯、食堂、喫茶店、縁側…… 誰のものでもあり、誰のものでもなく。 『小商い』の終着点を描いた私小説的評論 ミシマ社創業15周年記念企画 『小商いのすすめ』から十年。 消費資本主義がいよいよ行き詰まる中、 「小商いの哲学」を実践するすべての人に贈る。 この社会を安定的に持続させてゆくためには、社会の片隅にでもいいから、社会的共有資本としての共有地、誰のものでもないが、誰もが立ち入り耕すことのできる共有地があると、わたしたちの生活はずいぶん風通しの良いものになるのではないか――本文より 目次 第一章 欲望の呪縛から逃れる 第二章 非私有的生活への足掛かり 第三章 リナックスという共有地 第四章 共同体のジレンマ 第五章 家族の崩壊 第六章 消費資本主義から人資本主義へ 第七章 共有地をつくる 著者情報 著: 平川克美(ヒラカワカツミ) 文筆家、「隣町珈琲」店主。1950年、東京・蒲田の町工場に生まれる。早稲田大学理工学部機械工学科卒業後、翻訳を主業務とするアーバン・トランスレーションを設立。1999年、シリコンバレーのBusiness Cafe Inc.の設立に参加。2014年、東京・荏原中延に喫茶店「隣町珈琲」をオープン。著書に『小商いのすすめ』『「消費」をやめる』『21世紀の楕円幻想論』(いずれもミシマ社)、『移行期的混乱』(ちくま文庫)、『俺に似たひと』(朝日文庫)、『株式会社の世界史』(東洋経済新報社)など多数ある。
MORE -
気のはなし ――科学と神秘のはざまを解く
¥1,870
SOLD OUT
店主は「現状科学では説明のつかない、あるいは見逃されている物事」というのが存在して、それらは適切な扱いを受けていないと常々考えているので、いわゆる「気」には大変興味があります。 本書を読んで勉強しましょう。 (店主) 著者:若林理砂 出版社:ミシマ社 定価:¥1,870(税込) 判型:四六判並製 頁数:208 ページ 発刊:2022年01月20日 ISBN:9784909394620 Cコード:0095 装丁:佐藤亜沙美 怪しくない、難しくない、抜群におもしろい! 人気鍼灸師が中国の古典から現代科学の知見までを用いて解説。 誰もが気になる気の世界が、ついにわかる!? ミシマ社創業15周年記念企画 「気」という文字の起源、孔子・荘子・老子・孟子の考えた「気」、易や風水の「気」、東洋医学の「気」、科学の「気」、日常の「気」、武術の「気」、鬱と「気」…etc. 鍼灸師として、「科学の目で見た解剖学・生理学ベースの治療」と「なんだかわからないけれど効く治療」を絶妙なバランス感覚で扱う著者だからこそ書けた、広大で多種多彩な「気」の世界!! 本書を読むと、理屈だけではわからない「気」の世界を理解し、東洋医学や養生をより深く捉え実践できるようになります。 目次 1章 気の起源 2章 孔子・老子・荘子の気 3章 孟子・道教の気 4章 易と風水の気 5章 東洋医学の気 6章 科学の気 7章 養生と気 著者情報 著: 若林理砂(ワカバヤシリサ) 臨床家・鍼灸師。1976年生まれ。高校卒業後に鍼灸免許を取得。早稲田大学第二文学部卒(思想宗教系専修)。2004年にアシル治療室を開院。予約のとれない人気治療室となる。古武術を学び、現在の趣味はカポエイラとブラジリアン柔術。著書に『絶対に死ぬ私たちがこれだけは知っておきたい健康の話』(ミシマ社)、『安心のペットボトル温灸』(夜間飛行)、『決定版 からだの教養12ヵ月――食とからだの養生訓』(晶文社)など多数。
MORE -
思いがけず利他
¥1,760
SOLD OUT
「利他」は「思いがけず」であり、ヒンディー語の「与格」であるという。 確かにこれは偽善ではないのである。 (店主) 著者:中島岳志 出版社:ミシマ社 定価:¥1,760(税込) 判型:四六判 頁数:184 ページ 発刊:2021年10月25日 ISBN:9784909394590 Cコード:0095 装丁:矢萩多聞 It’s automatic!? 誰かのためになる瞬間は、いつも偶然に、未来からやってくる。 東京工業大学で「利他プロジェクト」を立ち上げ、『利他とは何か』『料理と利他』などで刺激的な議論を展開する筆者、待望の単著! 今、「他者と共にあること」を問うすべての人へ。 自己責任論も、「共感」一辺倒も、さようなら。 ** 偽善、負債、支配、利己性……。利他的になることは、そう簡単ではありません。 しかし、自己責任論が蔓延し、人間を生産性によって価値づける社会を打破する契機が、「利他」には含まれていることも確かです。——「はじめに」より 本書は、「利他」の困難と可能性を考える。手がかりとなるのは、居心地の悪いケアの場面、古典落語の不可解な筋書き、「証明できない」数学者の直観、「自然に沿う」職人仕事の境地、九鬼周造が追求した「私は私ではなかったかもしれない」という偶然性の哲学……など。 「利他の主体はどこまでも、受け手の側にあるということです。この意味において、私たちは利他的なことを行うことができません」「利他的になるためは、器のような存在になり、与格的主体を取り戻すことが必要」 ——本文より 意思や利害計算や合理性の「そと」で、 私を動かし、喜びを循環させ、人と人とをつなぐものとは? ミシマ社創業15周年記念企画 目次 はじめに 第一章 業の力——It’s automatic 第二章 やって来る——与格の構造 第三章 受け取ること 第四章 偶然と運命 おわりに 著者情報 著: 中島岳志(ナカジマタケシ) 1975 年大阪生まれ。東京工業大学リベラルアーツ 研究教育院教授。専攻は南アジア地域研究、近代日 本政治思想。2005 年、『中村屋のボース』で大佛次 郎論壇賞、アジア・太平洋賞大賞受賞。著書に『秋葉原事件』『「リベラル保守」宣言』『血盟団事件』『保守と立憲』『親鸞と日本主義』『利他とは何か』(共著) など。ミシマ社からは『現代の超克』(若松英輔との共 著)『料理と利他』(土井善晴との共著)を刊行。
MORE -
くらしのアナキズム
¥1,980
SOLD OUT
「こんなに人々のためにならない政府なら、いっそ無いほうがいいんじゃないか」 と、誰しも考えたことがあるでしょう? 国家とは、を、それが無い側から考える一冊。 (店主) 著者:松村圭一郎 出版社:ミシマ社 定価:¥1,980(税込) 判型:四六判並製 頁数:240 ページ 発刊:2021年09月24日 ISBN:9784909394576 Cコード:0095 装丁:尾原史和(BOOTLEG) 国家は何のためにあるのか? ほんとうに必要なのか? 「国家なき社会」は絶望ではない。 希望と可能性を孕んでいる。 よりよく生きるきっかけとなる、〈問い〉と〈技法〉を人類学の視点からさぐる。 本書でとりあげる「人類学者によるアナキズム論」とは… ・国家がなくても無秩序にならない方法をとる ・常識だと思い込んでいることを、本当にそうなのか? と問い直す ・身の回りの問題を自分たちで解決するには何が必要かを考える アナキズム=無政府主義という捉え方を覆す、画期的論考! *** この本で考える「アナキズム」は達成すべき目標ではない。むしろ、この無力で無能な国家のもとで、どのように自分たちの手で生活を立てなおし、下から「公共」をつくりなおしていくか。「くらし」と「アナキズム」を結びつけることは、その知恵を手にするための出発点だ。(「はじめに」より) *** ミシマ社創業15周年記念企画 目次 はじめに 国家と出会う 第一章 人類学とアナキズム 第二章 生活者のアナキズム 第三章 「国家なき社会」の政治リーダー 第四章 市場(いちば)のアナキズム 第五章 アナキストの民主主義論 第六章 自立と共生のメソッド――暮らしに政治と経済をとりもどす おわりに 著者情報 著: 松村圭一郎(マツムラケイイチロウ) 1975年熊本生まれ。岡山大学文学部准教授。専門は文化人類学。所有と分配、海外出稼ぎ、市場と国家の関係などについて研究。著書に『うしろめたさの人類学』(ミシマ社、第72回毎日出版文化賞特別賞)、『はみだしの人類学』(NHK出版)、『これからの大学』(春秋社)など、共編著に『文化人類学の思考法』(世界思想社)、『働くことの人類学』(黒鳥社)。
MORE -
三流のすすめ
¥1,760
かく言う僕も三流書店主であり、三流音楽家であり、三流きのこ愛好家である。 一流でないのはともかく、二流でもなく、三流なのである。 三流はいいぞ。 そして著者の経歴面白すぎる。 (店主) 著者:安田登 出版社:ミシマ社 定価:¥1,760(税込) 判型:四六判並製 頁数:256 ページ 発刊:2021年07月26日 ISBN:9784909394545 Cコード:0095 装丁:寄藤文平・古屋郁美(文平銀座) 三流=多流(いろいろなことができる人)。 □一つに決めない □目標を持たない □天才ではない □ほとんどガマンしない □評価されない …こうした「ない」が、これからは尊ばれる! 古典の知恵と鋭い洞察が導く、今を生きるヒント。 本当は一流をめざすことができないのに、周囲の期待に流されてめざしちゃったりする人もいます。本当は人生を楽しむことが一番得意な人なのに、毎日がとてもつらくなる。そういう人は一流をめざすことはきっぱりやめて、三流にシフトしたほうがいいと私は思います。本書は、そういう方のための本です。――本文より 三流とは、一人ひとりの可能性を最大限に大切にする生き方。 ポストコロナ期の処世術にして希望の書。 目次 序章 三流のすすめ 第1章 これぞ三流! 第2章 螺旋的に生きる 第3章 『鶉衣』に学ぶ三流 第4章 三流の聖典『論語』 第5章 『中庸』は三流の実践書 第6章 『人物志』――才能や資質の見分け方 第7章 道徳・法・術――『人物志』が説く三材 第8章 「国の身体」となりうる三流人 第9章 三流的生き方・実践編 著者情報 著: 安田登(ヤスダノボル) 1956年千葉県銚子市生まれ。能楽師のワキ方として活躍するかたわら、甲骨文字、シュメール語、論語、聖書、短歌、俳句等々、古今東西の「身体知」を駆使し、さまざまな活動を行う。著書に『あわいの力~「心の時代」の次を生きる』、コーヒーと一冊『イナンナの冥界下り』、『すごい論語』(以上、ミシマ社)、『身体感覚で「論語」を読みなおす。』(新潮文庫)、『能~650年続いた仕掛けとは』(新潮新書)、『野の古典』(紀伊國屋書店)、『見えないものを探す旅~旅と能と古典』」(亜紀書房)など多数。
MORE -
クモのイト
¥1,980
SOLD OUT
クモはダニなどを食べてくれる益虫であるため、我が家でも退治してはいけないことにしている。 しかし我々はどれほどクモのことを知っていただろうか。 クモの生態を学び、クモの生態に学ぶ一冊。 (店主) 著者:中田 兼介 出版社:ミシマ社 定価:¥1,980(税込) 判型:四六判並製 頁数:200 ページ 発刊:2019年09月26日 ISBN:9784909394262 Cコード:0045 装丁:佐藤亜沙美 もしもクモがいなかったら? 蜘蛛の「糸」と「意図」が人間と生物を支配している!? その驚くべき生態と「クモの知恵」! 「ウェブ」は「クモの巣」の意。人気者・スパイダーマンのキャッチフレーズは「親愛なる隣人」。芥川龍之介の代表作は『蜘蛛の糸』……こんなに身近な存在のクモなのに、知らなかったことばかり! ・網は毎日張り直している ・クモは自分で張った糸を食べてリサイクルする ・メスに食べられないようにプレゼントを渡すオスがいる ・クモはほ乳類を食べることもできる ・クモは日本人よりたくさん宇宙に行っている ・最大7種類の糸を使い分ける ・子グモは糸を使って空を飛ぶ ・オスは脚を使って子作りをする ・年間に世界のクモが食べる量は全人類の体重に匹敵 ・クモの糸は細菌の繁殖を抑える ・クモは脳の一部を脚に収納する ・地球に棲むクモの総体重はおよそ2500万トン ・網を張るクモは、眼があまり見えない ・クモの糸は鋼鉄と同じくらいの強さがある …etc. 本書を読み終わったら、家のクモが違って見える。 そして、人生の視点もちょっと変わる、かもしれない。 目次 はじめに 第1 章 クモと人間の不思議な関係 第2章 クモのことあれこれ 第3 章 クモの網、最強説 第4 章 恋するクモたち 第5章 クモ的思考 その1 個性って? 第6章 クモ的思考 その2 コミュニケーション上手になりたい 第7章 クモ的思考 その3 不確実な世の中をサバイバルする 第8 章 もしもクモがいなかったら あとがき 著者情報 著: 中田 兼介(ナカタ ケンスケ) 1967年大阪生まれ。京都女子大学教授。専門は動物(主にクモ)の行動学や生態学。なんでも遺伝子を調べる時代に、目に見える現象を扱うことにこだわるローテク研究者。現在、日本動物行動学会発行の国際学術誌『Journal of Ethology』編集長。著書に『まちぶせるクモ』(共立出版)、『びっくり!おどろき!動物まるごと大図鑑』(ミネルヴァ書房)など。監修に『図解 なんかへんな生きもの』(ぬまがさワタリ著、光文社)。こっそりと薪ストーバー。
MORE -
パパパネル
¥2,077
あはは!顔ハメで遊ぶからMacBookと比べてもこんなに大きいよ! さすがtupera tuperaさん、おもしろいことを考える。 これでパパの地位向上といきたいところである。 裏の写真をよーく見てもらうと、パパの顔を持つ関係者は名前の横に(2児のパパ)とか書いてあるではないか。 では僕も。 (店主(1児のパパ)) 著者:tupera tupera 出版社:ミシマ社 定価:¥2,077(税込) 判型:A3変形(パネルサイズ:横280mm×縦400mm) 発刊:2020年06月20日 ISBN:9784909394392 Cコード:8776 装丁:竹藤智弥(DICTOM DESIGN)(1児のパパ) 2022年7月22日(金)NHKあさイチで紹介! 博多華丸・大吉さんがスタジオで実演!! 話題沸騰!!! 8/8はパパの日。 パパを主役に! tupera tuperaが生み出した、パパを活かす最高のコミュニケーションツール! 世界中のパパよ! 「パパパネル」でみんなを笑顔にしよう! tupera tuperaが贈る、魔法の親子コミュニケーションツールが誕生。 パッとしないパパも、パーフェクトなパパも、パパッと人気者になれる、かおはめパネルセット。 あそびかたはとっても簡単! パネルに顔をはめて、ひっくりかえすだけ。 パパがパイナップルに!? パパがパンツに!? パパがパンダに!? みんなで笑おう! 声をだそう! 家の中でお祭りだ! ◎初回限定・「パパパーフェクトメダル」カード付き! ◎仕様 パネルは両面印刷です。 チャック付きパッケージ袋に、パネルが10枚入っています。 著: tupera tupera(ツペラ ツペラ) 亀山達矢(2児のパパ)と中川敦子によるユニット。絵本やイラストレーションをはじめ、工作、ワークショップ、アートディレクションなど、様々な分野で幅広く活動している。絵本に『しろくまのパンツ』(ブロンズ新社)『パンダ銭湯』(絵本館)『かおノート』(コクヨ)『やさいさん』(学研教育出版)など、著書多数。海外でも様々な国で翻訳出版されている。NHK Eテレの工作番組「ノージーのひらめき工房」のアートディレクションも担当。『わくせいキャベジ動物図鑑』(アリス館)で第23回日本絵本賞大賞。2019年に第1回やなせたかし文化賞大賞を受賞。
MORE -
世界は小さな 祝祭であふれている(新装版)
¥1,980
現在オランダ在住の写真家の著者が、東京在住時とアムステルダム在住時の両方の日常を綴ったエッセイ集。 じつは店主は小野氏と少し交流がありまして、来日の際にもお会いしたことがあるのですが、穏やかながらも力強いかたという印象でした。 世界中を巡った著者が最終的に選んだ地ということもあり、オランダに住みたくなりますよ。 (店主) 著者:小野博 出版社:モ・クシュラ ISBN:9784907300036 Cコード:C0072 定価:¥1,980(税込) 発売日:2016.1.28 判型:四六判変型 仕様:上製、216ページ 装丁:岡本健+ 美大受験、浪人時代、学生生活、社会人生活と、岡山から東京に出てきた小野さんが、生きづらさを抱えながら煩悶した日々の思い出を語るエッセイ。オランダと日本の風景を同じ「希望の地平」で映し出した写真。そして国籍を問わず、さまざまな背景を持つ人々の織り成す日常を肯定し許容することのできるオランダ、アムステルダムという場所の特異性を、あたたかくユーモラスな眼差しで浮かびあがらせた日記の3部構成。生きることの背中を、やさしく押してもらえるような一冊です。 著者プロフィール: おの・ひろし/写真家。1971年岡山県生まれ。2002年からオランダ・アムステルダム在住。多摩美術大学美術学部彫刻科卒業。サンドベルグ・インスティテゥート ファインアート科課程終了。1999年にコニカ写真奨励賞を受賞して50ヶ国を巡り「地球の線」を制作。また2003年「旅――「ここではないどこか」生きるための10のレッスン」(東京国立近代美術館)に出展。2008年 個展「大切なことは小さな声で語られる」(大原美術館)。著作に「ライン・オン・ジ・アース」(エディマン刊)がある。
MORE -
表現のたね
¥1,650
SOLD OUT
誰もが知らず知らずのうちに行うアウトプット。 そのための「たね」となる、知らず知らずのうちのインプット。 それらを大切に描いたエッセイ集です。 著者アサダワタル氏の「コミュニティ難民のススメ」も当店にてお取り扱い中です。 https://naratakeya.base.shop/items/67475486 (店主) 著者:アサダワタル 出版社:モ・クシュラ ISBN:9784907300029 定価:¥1,650(税込) 発売日:2012.12.4 判型:四六判変型 仕様:並製、208ページ 装丁:石黒潤(FRASCO) 「表現とはなにか?」「表現とはいったい誰が扱うものなのか?」そんな問いを根幹に持ち続けながら、様々なフィールドで活動をしてきたアサダワタルさん。本書は、すべての人が「表現」に対する当事者性を獲得することを願って書かれました。「記憶」「感覚」「揺らぎ」「フローな日常」という4部構成で、アサダワタルさんの日常の中から紡がれた23篇の物語が綴られています。ぜひ、読者の皆さんの日常の風景や感覚をなぞりながら、読んでみてください。読み終わったあとに、一刻一秒、流れていく日常の中に表現のたねを見つけていただければ嬉しいです。 本書と同じコンセプトで、路地と暮らし社さんより、CDアルバム「歌景、記譜、大和川レコード」も発売中です。 アサダワタル 1979年大阪生まれ。作家、ミュージシャン。 言葉と音楽を駆使して、何気ない暮らしに埋もれる「表現」に光をあてる、自称 “日常編集家”。2002年、バンド「越後屋」のドラマーとしてNOISE McCARTNEY RECORDSよりCDをリリース。2003年以降、サウンドユニット「SjQ」(HEADZ/cubicmusic) のドラム担当と平行して、ソロプロジェクト「大和川レコード」始動。2005年に自主レーベルより1stCD『選び採取れた日常』をリリース。2000年代後半は、地域コミュニティに関わるアートプロジェクトの企画演出や、小学校などを舞台にした音楽ワークショップを実施するなど、より日常生活に根ざした音楽活動に移行する。2010年以降、これらの経験を踏まえて「表現と日常」をテーマにした著作『住み開き』(筑摩書房)『コミュニティ難民のススメ』(木楽舎)などを発表。
MORE -
ヒマッコブックス2 ととのはたけと、うたれちゃったしか
¥2,200
小学1年生の作文が絵本に。 彼の叔母による、消しゴムハンコを使ったイラストが素晴らしい。 こんなに精緻で多彩な表現ができるものなのか。 (店主) はたけやまなぎ (文) 畠山重篤 (エッセイ) 白幡美晴 (画、イラスト) 出版社:ヒマール ISBN:9784991084232 Cコード:C8795 定価:¥2,200(税込) 発売日:2022.7.4 ページ数:48 判型:A5上製 左から開くと絵本、右から開くとエッセイ、半分ずつの本です。 “森は海の恋人“のふるさと・舞根(もうね)から 夏休み、8月8日のできごと。 気仙沼・舞根在住の小学1年生、はじめての作文が絵本になりました。 舞根に暮らし、舞根の自然を“はんこ”で表現するイラストレーター、叔母・白幡美晴のイラストが寄り添います。 「カキじいさん」で知られる舞根の漁師であり、NPO「森は海の恋人」の理事長であり、NHK朝ドラ「おかえりモネ」おじいちゃん役のモデルであり、エッセイスト・クラブ賞受賞作をはじめ多くの著書もある、祖父・畠山重篤が自身の幼少時代を初めて綴ったエッセイ『“生きもの好き”少年記』を同時収録。 牡蠣いかだがうかぶ海。生命ゆたかな汽水湖・湿地。落葉広葉樹がひろがる森。 “凪(なぎ)”という名前の少年と祖父、生きものと自然へのまなざしが、宮城・舞根の「小さな世界」で交差します。 キーワードは「生命」と「共生」。 こどもも、おとなも、読んで、考えて、いっしょに話し合える一冊。 世界じゅうが凪ぎますようにーー祈りをこめて上梓する「小さな絵本」です。 「小さな出版社」ヒマールとこぶな書店の共同出版レーベル・ヒマッコブックス第2弾! 目次 左開き はたけやまなぎ「ととのはたけと、うたれちゃったしか」 右開き 畠山重篤「“生きもの好き”少年記」 著者プロフィール はたけやまなぎ(文) 2014年宮城県気仙沼市唐桑町・舞根に生まれる。2021年、小学1年生の夏休みの宿題で初めて書いた作文が本書となった。 好きなもの 釣り、魚、カマキリ、絵、そろばん、書くこと。 畠山重篤(エッセイ) 畠山凪の祖父。1943年中国・上海生まれ。漁師。気仙沼市舞根湾で牡蠣・帆立貝の養殖業(水山養殖場)を営む。1989年、「森は海の恋人」を合言葉に漁民による植林活動を始める。2005年より京都大学フィールド科学教育研究センター社会連携教授。2012年に国連「フォレストヒーローズ」を受賞。著書に『日本〈汽水〉紀行』(文藝春秋/日本エッセイスト・クラブ賞)、『漁師さんの森づくり』(講談社/小学館児童出版文化賞及び産経児童出版文化賞)他多数。 白幡美晴(画、イラスト) 畠山凪の叔母。はんこイラストレーター。気仙沼市生まれ。故郷の自然をモチーフにした消しゴムはんこをパーツにイラストを作成している。NPO法人森は海の恋人の事務局としてその運営も担う。
MORE -
NEON NEON
¥2,970
総ページ数600を超えるボリュームのうち多数を占めるカラーのネオン写真。 夜の街に思い入れのある大人は、いつの間にか心の中にネオンを灯しているはず。 漫画家赤塚不二夫氏の娘赤塚りえ子氏のインタビューとともに、代表的ネオン作品「ニューアカツカ」の写真も。 (店主) ニホンノネオン研究会 編著 中村治 撮影 出版社:LITTLE MAN BOOKS 2,700円+税 / 220×144mm / 608ページ / 並製本 ISBN978-4-910023-03-8 C0072 2021年12月21日発行 東京周辺ネオンガイド 写真集+インタビュー 最強のネオン本、登場です。 -- 今夜、 ネオンを 見に行こう。 東京の夜には、記憶の底には、ネオンが輝いている。 ネオンとは、細長いガラスの管にガスを封入し、そこに電流を流すことによって発光する、そのような照明機材です。従来、享楽や猥雑、夢や欲望の象徴としての役割を担ってきたネオンは、社会や文化の変化とともに消えていこうとしています。2019年から2021年にかけて、私達は東京周辺の街を歩き、ネオンのある風景を撮影してきました。そして、ネオンに関わる仕事をする人たちに、話を聞いて回りました。この本には、こうしたネオンの風景写真と、ネオンに関わる人たちのインタビューが、計608ページに渡って収められています。日が落ちて周囲が暗くなったら、本書のページをめくり、1つのページの上で、いくらかの時間を過ごしてみてください。そして、ネオンを探しに出かけてみてください。きっと、記憶の底で輝くネオンに出会うことができるはずです。それはあなただけのネオン。世界で1つしかないネオンの輝きなのです。 ● INTERVIEW 横山幸宣(アオイネオン) 荻野隆(アオイネオン) はらわたちゅん子 赤塚りえ子(アーティスト) 亀田和美(協和電子株式会社) 酒蔵力(居酒屋) 千原徹也(アートディレクター) 高橋秀信(スマイルネオン) -- プロフィール ニホンノネオン研究会 日本のネオンを取り巻く環境の研究を目的として、2019年に結成。街中で輝くネオンやアートとしてのネオン、人々の心の奥底に輝くネオンの在処を探索し、写真や言葉によって後世に伝えることを意志とする。構成メンバーは流動的で、離散と集合を繰り返している。新規会員は常に募集中。2021年、初の書籍『NEON NEON』を上梓。今後はイベントやオリジナルグッズの制作なども通じて、日本のネオンの振興に貢献していく予定である。 中村治 広島生まれ。成蹊大学文学部卒。『移りゆく時代の変化に於いても、固有の価値を持ち続けるもの』をテーマに作品を撮り続けている。 ロイター通信社北京支局の現地通信員として写真家のキャリアをスタートする。坂田栄一郎に4年間師事。2006年独立以降、東京を拠点としつつ、各地で人物と風景を中心に撮影を続けている。 中国福建省の山間部に点在する客家土楼とそこに暮らす人々を撮影した写真集、『HOME-Portraits of the Hakka』(LITTLE MAN BOOKS 刊)にて、2020年、第39回土門拳賞最終候補、第20回さがみはら写真新人奨励賞受賞。 https://samphoto.jp
MORE -
旅のコマんドー [アジア編]
¥1,540
著者がアジアを中心に回った世界各国の経験を「約4コマ」で描く。 トラブルの話も多いのに、何故か旅に出たくなる読後感。 (店主) 著者:たびコマ 出版社:LITTLE MAN BOOKS 1,400円 (+税)/ 148×155mm / 176ページ ISBN978-4-910023-02-1 C0026 2021年5月31日発行 装丁:菊池祐 印刷/製本:シナノ印刷株式会社 きっと、旅に出る。 ネパール、インド、タイ、タジキスタン、中国、チベット…。 寝て、起きて、食べて、また寝て。 旅をしながら生きていく。旅をしながら考える。 海外ふらふら者が描く約4コマ漫画、登場です! -- プロフィール たびコマ 海外生活9年間で、もはや旅が人生。 なるべくお金を節約し世界の隙間をふらふら生きる人。 読み手を選ぶ狂気の旅日記本「タミオー日記」の作者でもある。 空気の薄い場所が好き。 【関連サイト】 http://www.tamioonews.com/ https://www.instagram.com/tamiooonews/ https://www.instagram.com/tabi.koma/
MORE -
HOME Portraits of the Hakka
¥4,950
中国漢民族である「客家(はっか)」とその建築物を写した迫力の写真集。 写真家中村治氏の深い視点から撮られた写真は、大判でしっかりした装丁の書籍で見ると圧倒的である。 (店主) 著者:中村 治 Osamu Nakamura 出版社:LITTLE MAN BOOKS 4,500円(+税)/280×260mm/120ページ/上製本 ISBN978-4-910023-00-7 C0072 2019年8月1日発行 装丁:文京図案室 三木俊一 寄稿:田原(詩人、翻訳家) 印刷/製本:株式会社山田写真製版所 プリンティングディレクション:熊倉桂三 中国福建省山間部に住む客家(はっか)と呼ばれる人たちとその住居を撮影した、中村治の1st写真集。黄色い光に包まれながら、「私」と「家」を巡って綴られる記憶と記録。 第20回『さがみはら写真新人奨励賞』受賞 -- 中国福建省山間部に住む客家(はっか)と呼ばれる人たちとその住居を撮影した、中村治の1st写真集。黄色い光に包まれながら、「私」と「家」を巡って綴られる記憶と記録。 故郷を失うことは、自分を失うことなのだろうか。 中国南東の山間部に異様な建物が点在するエリアがある。外界を拒絶するようにそびえる土壁。 一歩足を踏み入れれば、100 部屋はあろうかというほどの猥雑な集合住宅があらわれる。黄河中下流域から戦乱を逃れてきた「客家人」たちのこの住処は、客家土楼と呼ばれ、世界遺産にも登録される歴史的建造物だ。 1700 年もの歴史を刻むこの建築群には、老人の姿が目立つ。 中国の発展は人里はなれたこの山間にとっても他人事ではない。都市部へと出稼ぎに行き、都会の生活に浸った若者たちは、もう客家土楼に戻ってこない。主をなくした住処は中国の成長と反比例するように急速に荒廃しはじめている。 経済の発展には、時に様々な犠牲を伴う。しかし、歴史が年輪に刻まれるように、受け継がれなければならないものもあるはずだ。それこそが、今の自分自身を形づくるものなのだから。 -- プロフィール 広島生まれ。成蹊大学文学部卒業。ロイター通信社北京支局で現地通信員として写真を撮ることからフォトグラファーのキャリアをスタートし、雑誌社カメラマン、鳥居正夫アシスタントを経て、ポートレイト撮影の巨匠坂田栄一郎に5年間師事。2006年独立し、広告雑誌等でポートレートを中心に活動している。
MORE -
Laugh and Smile しあわせは、みんなの笑顔
¥1,760
SOLD OUT
スヌーピーファン必携の作品集。 小さなサイズながら400ページ超の厚みでたくさんの笑いを楽しめます! ブックデザインは祖父江慎氏率いるコズフィッシュ。 (店主) 定価:税込1,760円(本体1,600円+10%) 編:ブルーシープ ブックデザイン:コズフィッシュ 仕様:A6変形、412ページ、並製 ISBN: 978-4-908356-33-9 -- スヌーピーやピーナッツ・ギャングの 笑顔あふれるハッピーな1冊 2022年1月15日から、東京・南町田のスヌーピーミュージアムで開催している「しあわせは、みんなの笑顔」展にあわせて刊行する本です。 「ピーナッツ」に登場する個性豊かな犬や子どもたちは笑いだってユニーク。チャーリー・ブラウンは、いつでも誰にでも徹底的に笑い者にされてしまい、気の毒だけれどもおもわず笑ってしまいます。スヌーピーは意地悪ルーシーにからかわれたら笑って踊り、そのルーシーもシュローダーにつれなくされたら笑って自分をなぐさめる。そのほか、うれしさ弾けるストレートな笑い、じんわりと幸せを感じる微笑み、そして悪だくみのニヤニヤ笑いまで、「ピーナッツ」らしい豊かな笑いのあれこれをたっぷり紹介した412ページです。 1章:笑わせておくれよ、チャーリー・ブラウン 2章:笑って笑って吹き飛ばせ! 3章:ニヤニヤがとまらない 4章:ハッピー!ハッピー!ハッピー! 5章:ついニコニコしちゃうしあわせ 6章:スマイルの連鎖 インタビュー1:ユーモアは、シュルツのパーソナリティから来ている/ジーン・シュルツ インタビュー2:「ピーナッツ」が落語に似てて驚きました/春風亭一之輔 ◎チャールズ・M・シュルツ 漫画家。1922年、アメリカ・ミネソタ州生まれ。理髪店を営む父の影響で幼少の頃から新聞漫画に親しんでいた。通信教育で絵を学び、1950年より「ピーナッツ」の新聞連載を開始。以来、亡くなるまでの50年にわたり「ピーナッツ」を描きつづけた。 ◎展覧会「しあわせは、みんなの笑顔」展 2022年1月15日(土) ー 7月10日(日) スヌーピーミュージアム(東京・南町田)
MORE -
和田誠展
¥4,400
2021〜2023全国巡回「和田誠展」公式図録。 和田誠氏の多彩な仕事ぶりをフルカラーで堪能できます。 このかた自身が文化を作り上げていったような、偉大な人だったと思いますね。 (店主) 2021年10月22日(金)発行 販売:ブルーシープ 定価:税込4,400円(本体4,000円+10%) ブックデザイン: direction Q 仕様:A5並製、520ページ ISBN: 978-4-908356-29-2 -- 和田誠の作品・生涯・言葉=500ページの決定版 街中で見かける「あ、知ってる」と思うイラストやデザイン、それは和田誠の仕事かもしれません。イラストレーター、グラフィック・デザイナーだけでなく、映画監督、エッセイスト、作詞・作曲家とさまざまなジャンルで一級の仕事を残してきた和田誠。好きなことを続けることで他の分野に仕事が広がり、83年の生涯で生みだした作品は綺羅星のようです。 本書は、全国巡回する展覧会の公式図録として、和田誠の4歳から83歳までの作品を見渡すことができるビジュアル年表と、和田誠を語る上で欠くことのできない30のトピックスとその作品を特集し、さらに語られた和田誠の言葉を選び出し、500ページを超す1冊にまとめました。ページをめくるたび、知らなかった和田誠と出会える、そんな永久保存版です。 ◎和田誠(1936-2019) 大阪府生まれ。イラストレーター、グラフィックデザイナー、エッセイスト、装丁家、映画監督と多くの顔を持つ。多摩美術大学を卒業後、たばこ「ハイライト」のデザインをはじめ「週刊文春」の表紙や星新一作品の挿画などを手がける。エッセイでは独特のセンスを発揮。『夜のマルグリット』のポスターで日本宣伝美術会賞受賞、映画『快盗ルビイ』でブルーリボン賞『ねこのシジミ』で日本絵本賞・毎日デザイン賞を受賞。 ◎展覧会「和田誠展」 2021年10月9日(土)〜12月19日(日) 東京オペラシティ アートギャラリー 以降、熊本市現代美術館、新潟、北九州、愛知ほか巡回予定
MORE -
はじめまして、ルート・ブリュック
¥2,200
ライオン(?)かわいい。 浅学ながら存じませんでしたが、焼き物をこんなに美しく仕上げるアーティストが存在したんですね。 日本での展覧会は終了していますが、この本で後追いしましょう。 カラー写真多数で作品世界を堪能できます。 (店主) 発行:ブルーシープ(2018年) 定価:本体2,000円+税 ISBN:978-4-908356-05-6 知られざる、フィンランドを代表するセラミック・アーティスト、ルート・ブリュック。来年4月からの回顧展に先駆けた、日本初のビジュアルブック。 ルート・ブリュックは、1942年からアラビア製陶所の美術部門に所属。愛らしい陶板から公共建築の大型壁画まで、約50年にわたり多彩な作品を生み出しました。来年4月、東京ステーションギャラリーで、日本初の大規模展が巡回をスタート。代表作やフィンランドのラップランド地方を撮りおろした写真、日本を代表するクリエイターたちの言葉から、美しい色と詩情をたたえた作品世界へと誘います。 1「蝶」皆川明 / 2「母と子」マーリア・ヴィルカラ /3「響きあうもの」酒井駒子/ 4「模様」鹿児島睦 /5「色」志村ふくみ、志村洋子/ 6「時」葛西薫 /7「空間」成相肇/ 8「アイス・フロウ」 /9「ルートとタピオ」前田景、今村玲子
MORE -
つなみ
¥3,850
SOLD OUT
インドの工房による手作り絵本。 2004年のインド洋の大津波を題材にしています。 製本は人の身長ほどの縦長の紙が折り畳まれている形で、語り部(ポトゥア)が使う絵巻物のように広げることができます。 上部にはハトメで紐を通す穴が開いているので、タペストリーのように飾ることも可能です。 迫力の絵をぜひお手元に。 シリアルナンバー入りです。 ジョイデブ&モエナ・チットロコル(著・画) スラニー 京子(翻訳) 出版社:三輪舎 価格 3,500円+税 ジャンル アートブック・絵本 ISBN 9784990811648 Cコード C0071 判型 A4変型判 (縦154mm 横375mm 厚さ9mm ) 頁数・製本 12ページ 折本(蛇腹) 初版年月日 2018年9月11日 インドの出版社タラブックスによるハンドメイド本「TSUNAMI」。待望の日本語版が刊行! 『夜の木』『水の生きもの』『世界のはじまり』など、いま世界でもっとも美しい本をつくる出版社「タラブックス」。彼らの本づくりの真髄は、現実とじかに向き合いつつ、それを物語や芸術として昇華する手法にあります。また、シルクスクリーン印刷と手製本によって、ひとつとして同じものがない作品に仕上げられています。 家から家へと訪ねて歩き、絵巻物を見せながら、うたい、聞かせる語り部「ポトゥア」。連綿と受け継がれてきたこの伝統は、インド東部やバングラデシュの一部の地域に、いまも息づいています。 本書『つなみ』は、2004年に起きたインド洋の大津波の被害を描き、歌い、語り歩いた「ポトゥア」とインドの出版社・タラブックスとの共同作業によって生み出された作品です。痛ましい現実に目を背けたくなるとき、絵と歌によって現実に向き合うことができることを、彼らは教えてくれます。 シリアルナンバー記載あり。タラブックス創業者V.ギータや翻訳家スラニー京子、装丁家・矢萩多聞らによるエッセイを集めた小冊子付き。 版元から一言 『夜の木』『水の生きもの』『世界のはじまり』に絵本によって世界的な評価を確立したタラブックス。インドの大津波による惨状と救いの物語を描いたハンドメイド本「TSUNAMI」の待望の日本語版が刊行!
MORE -
ロンドン・ジャングルブック
¥3,080
表紙のニワトリは、よく見るとビッグ・ベンです。 異文化に触れた著者の驚きが素直に軽妙な文章で、たくさんの生き物たちの絵とともに描かれています。 絵は表紙からの想像以上に多彩でかわいらしいですよ。 (店主) バッジュ・シャーム(作・絵) スラニー 京子(訳) ギータ・ヴォルフ(文) シリシュ・ラオ(文) 価格 2,800円+税 ジャンル アートブック・絵本 ISBN 9784990811655 Cコード C0771 判型 A4変型判 (縦206mm 横206mm 厚さ10mm ) 頁数・製本 48ページ 上製 初版年月日 2019年7月10日 インド最大の少数民族「ゴンド族」の画家、バッジュ・シャームは、ロンドンのインド料理レストランに壁画を描く仕事の依頼を受け、はじめて故郷を離れる。遭遇するできごとすべてが森の住人バッジュの眼に不思議なものに映る。飛行機は空とぶ象に、地下鉄はミミズに、路線バスは犬に、ロンドンの象徴・ビッグベンは時を告げるニワトリに、英国紳士はコウモリの群れに…。大都会は、動物たちが暮らすジャングルに姿を変える…。 『夜の木』『世界のはじまり』の作家バッジュ・シャームのデビュー作であり、インド・タラブックスにとっての記念碑的な作品。日本版はタラブックスの職人による手漉き紙&シルクスクリーン・プリントの表紙をつかったハンドメイド版! 版元から一言 『ロンドン・ジャングルブック』は、旅先で誰もが感じたであろう(そしてもう二度と味わうことはないだろう、一回きりの)新鮮な感覚を思い出させてくれる本です。『見るということ』『イメージ―視覚とメディア』などで知られる世界的な美術批評家ジョン・バージャーは本書について、「この美しい本を贈りたい。遠くへ旅立つ、僕の大切なすべての人に。自分で行くと決めた人にも、そうでない人にも。」と絶賛しています。旅の目的がモノとコトの消費と化し、インターネットの普及により、旅をすることと見知らぬ土地へ足を踏み入れることが同義ではなくなった時代にこそ、大切に読まれてほしい一冊です。 著者プロフィール バッジュ・シャーム (バッジュ シャーム) (作・絵) インド共和国マディヤ・プラデーシュ州パタンガル村生まれ。最大の少数民族・ゴンド族出身。叔父であり、ゴンド画を世界的に知らしめた画家、ジャンガル・シン・シャームに才能を見出され、独立。評価の高まりつつあった2002年、英国ロンドンに2ヶ月間滞在したエピソードをもとに『ロンドン・ジャングルブック』をタラブックスとともに制作。世界的な評価を確立する。聖なる木にまつわるゴンドの神話を描いた “Night Life of Trees”(ドゥルガー・バーイー、ラーム・シン・ウルヴェーティとの共著。『夜の木』青木恵都訳 / タムラ堂 / 2012年)、ゴンドの創造神話をバッジュの美しい筆致で描いた “Creation”(邦訳『世界のはじまり』青木恵都訳 / タムラ堂 / 2015年)など。2018年、インドのインドの民間人に贈られる勲章のひとつ「パドマ・シュリー賞」を受賞。
MORE