-
コーヒーと一冊 イナンナの冥界下り
¥1,100
SOLD OUT
紀元前4000年の昔からシュメール神話に登場するイナンナは、豊穣の女神であると同時に戦いの女神でもあり、世界を支配しようとする野心あふれる母神だ。 言語の歴史において「心」を表す語の誕生は文字の誕生のだいぶ後になるのだが、そういった「心」の認識をイナンナの神話から読み解く小さな一冊である。 (店主) 著者:安田登 出版社:ミシマ社 定価:¥1,100(税込) 判型:四六判並製(角丸) 頁数:96 ページ 発刊:2015年12月08日 ISBN:9784903908700 Cコード:0095 装丁:文平銀座 紀元前3000年に生まれた原初の神話が現代によみがえる! アフロディーナもヴィーナスも聖母マリアも、もとは皆、「イナンナ」から始まった!? 能楽師である著者が、古典中の古典「イナンナの冥界下り」を現代語訳、その隠された現代的意味を解説する。ウツ、自殺......「心」の副作用に見舞われている「不安創出社会」の次の時代のヒントがここに。 目次 プロローグ 現代語訳「イナンナの冥界下り」 あらすじ シュメールの神々の神統図 女神イナンナと女性の時代 エピローグ 著者情報 著: 安田登(ヤスダノボル) 1956年千葉県銚子市生まれ。能楽師のワキ方として活躍するかたわら、甲骨文字、シュメール語、論語、聖書、短歌、俳句等々、古今東西の「身体知」を駆使し、様々な活動を行う。「イナンナの冥界下り」をシュメール語で能楽を柱に上演する公演は、2015年11月から各地で随時行われる予定。著書に『異界を旅する能~ワキという存在』(ちくま文庫)、『日本人の身体』(ちくま新書)、『あわいの力~「心の時代」の次を生きる』(ミシマ社)など多数。
MORE -
超訳 古事記
¥1,760
SOLD OUT
注釈も無いので、リズムを乱すことなく軽々と読んでいける。 そもそも音楽家である著者の文章もリズム感がいいのだ。 古事記は国学院大学の「古事記ビューアー」でも読めるので、比べてみるのも面白い。 (店主) 著者:鎌田 東二 出版社:ミシマ社 定価:¥1,760(税込) 判型:四六判ソフト上製 頁数:200 ページ 発刊:2009年10月22日 ISBN:9784903908151 Cコード:0014 装丁:寄藤文平 日本誕生の神話は、こんなに面白かったのか! 生老、病死、愛憎、諍い、霊・・・ 全ての物語の要素が宿る『古事記』。本邦最古の書が、1300年の時を超え、「今の言葉」になって蘇る! 宗教学者であり、フリーランス神主、神道ソングライターでもある著者が、魂をこめて日本中の人たちに贈る、感動の超訳。 ~ミシマ社創業3周年記念企画~ 「元が『語り』だけに、リズムがあって読みやすい。まったくの初心者でも十分に楽しめる。これだけのものを語ってしまうことができる著者に脱帽。」 (「日本経済新聞」09年12月20日) 「力強くみずみずしい日本語は音読にも最適だろう。『古事記』入門の新たなる決定版。」 (「週刊文春」09年11月19日号) ◆本書の読み方 ○注釈がないため、どんどん読み進めることができます。 ○古代の自由な世界を、感じるままに味わってください。読めばパワーが沸いてきます! ○朗読もおススメです。 ◆本書のポイント ○1300年前、稗田阿礼が語り、太安万侶が聞き書きした、同じ方法で作られました。 ○著者は10歳のとき、『古事記』を読んで救われました。その恩返しの気持ちがこめられています。 ○巻末に、「神々の系図」と簡単な「神名解説」「解説」があります。 ◆目次 SCENE:1 世界の誕生 SCENE:2 天の国 SCENE:3 地の国 SCENE:4 国譲り 目次 序 SCENE:1 世界の誕生 体をもったふたりの神 形なき世界に島が生じる 伊邪那岐 伊邪那美 、ひとつに溶ける 島々を産む 伊邪那美命、神々を産む 黄泉の国にて 呪いの言葉を封じこめる 三柱の神の子、誕生 SCENE:2 天の国 「お母さんが恋しい」 高天原にて姉の天照と、神々を生む まっ暗な世界 踊りに踊り、舞いに舞う 五穀が生まれる 八俣の大蛇 歌の国 SCENE:3 地の国 大穴牟遅、稲羽の素兎を助ける 兄神たちの憎しみ 須佐之男命、試練を課す 大穴牟遅、大国主神となる 出雲の国、栄える SCENE:4 国譲り 天照大御神、地上にわが子を遣わす 地上の国と高天原とのにらみ合い 一騎打ち 出雲大社、建立 天孫降臨 猿田毘古大神、道を塞ぐ 邇邇藝命、恋に落ちる 木花の佐久夜毘売、三人の子を産む 海幸彦と山幸彦 綿津見神の宮へ 山幸彦、豊玉毘売と結婚する 娘婿の嘆き 海幸彦、弟の守り人となる 豊玉毘売の出産 初代天皇、誕生 結 神々の系図 神名解説 解説 参考文献 あとがき 著者情報 著: 鎌田 東二(カマタ トウジ) 1951年、徳島県阿南市生まれ。國學院大學文学部哲学科卒業。同大学院文学研究科神道学専攻博士課程単位取得満期退学。現在、京都大学こころの未来研究センター教授。京都造形芸術大学客員教授。文学博士。宗教哲学・民俗学・日本思想史・比較文明学などを幅広く研究。17歳で聖地巡礼に目覚め、以来40年以上にわたり、国内外の聖地を参拝して回る。石笛・横笛・法螺貝奏者。フリーランス神主。神道ソングライターとして200曲以上を作詞作曲し、時にライブも行う。著書に『神道とは何か』(PHP新書)、『聖地感覚』(角川学芸出版)、『神と仏の出逢う国』(角川選書)など多数。
MORE