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1000年以上つづく例大祭 くらやみ祭ってナンだ?
¥1,980
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東京都府中市の大國魂神社といえば、1900年以上の歴史がある大きな神社ですから、数多くの祭事が今なお行われています。 その中でも関東三大奇祭の一つであるくらやみ祭りに焦点を当てた本書。 著者の取材力で事細かに、また豊富なイラストも交えてわかりやすく記されています。 とくにお近くにお住まいのかた、ぜひ! (店主) 著:かぶらぎみなこ 出版社:遊泳舎 定価:本体1800円+税 判型:A5判(ソフトカバー) 頁数:144P 発売日:2019年4月11日 ISBN:978-4-909842-02-2 「くらやみ祭」1000年以上の歴史が一冊の本になりました。 府中市在住の著者による、イラスト満載のガイドブック!! 2019年、最も注目すべきお祭りを全ページイラストで徹底ガイド! ! ○「くらやみ祭」とは? 東京都府中市にある西暦111年起源の大國魂神社で毎年5月に開催されるお祭りです。 1000年を超える伝統と格式のある例大祭で、「武蔵府中くらやみ祭」として東京都指定無形文化財にも登録されています。 かつては街の明かりを消した深夜の暗闇の中で行われていたため「くらやみ祭」と呼ばれるようになりました。 府中市郷土の森博物館館長 小野一之さん推薦! ——これまで、この祭を知るには郷土の森博物館常設展示室の祭コーナーと同館発行のブックレットを人には薦めてきた。 今回のかぶらぎさんの本の登場により、これを上回る強敵(仲間?)が現れたのである。 このことを、武蔵府中の伝統文化の理解と継承、府中の人たちの絆の発展のために、心から喜び、本書を推薦したい。 (「解説」より) まえがき 「くらやみ祭」という、ちょっと独特なネーミングの祭をご存知でしょうか? これは東京都府中市にある大國魂神社の例大祭の名称です。長年に渡り遂行されてきた、非常に歴史と伝統がある祭で東京都指定無形民俗文化財としての価値も備えています。 近年は観光客も増え、テレビでも全国に向けて放映されるなど、たくさんの方々に注目されてきています。 しかし、同時に「祭は見に行くけれど、詳細についてはよく知らない」とか「知りたいけれど、今さら聞きにくい」という声を耳にする機会が増えてきました。 そのような経緯を踏まえたある日、不意に「祭をイラストで表現できたら、情報や魅力が伝わりやすいのではないか」と思い立ち、この本の制作を試みた次第です。 ある方は、くらやみ祭を「府中の人にとってのアイデンティティー」と称していました。たしかに地元の祭を知ることは、その街の歴史の変遷や、祭を維持してきた方々の努力の営みを知ることにも繋がります。同時にその土地ならではの、文化や人情なども垣間見ることができるのです。 本書をお読みになった後、より一層くらやみ祭や、府中の街の人々に親しみを感じていただけましたら、嬉しく思います。 かぶらぎみなこ 府中市出身のイラストレーター。國學院大學卒。 絵地図やポスター、イラストルポ、CDジャケット、書籍挿絵など幅広く制作。 著書に自らの介護経験を描いたエッセイ『親が倒れた日から、いつかくるその日まで。かぶらぎさん家のケース』(TOブックス)など。 本書内での表記が「御霊絵(ごりょうえ)」となっておりますが、 正しくは「御霊会(ごりょうえ)」です。 訂正してお詫び申し上げます。
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FUCHU illustration GUIDE BOOK 府中まちあるきイラストガイド
¥1,980
府中、いい街ですね。 取材に7年もかけただけあって、府中の街の細かいところまで丹念に調べられています。 府中を歩きたくなるのはもちろん、自分の住む街にもよく見るとワクワクがたくさんあるんだろうなと気付かされます。 (店主) 著:かぶらぎみなこ 出版社:遊泳舎 定価:本体1800円+税 判型:A5判(ソフトカバー) 頁数:128P 発売日:2021年5月10日 ISBN:978-4-909842-07-7 ワクワクする街、府中。 7年間の取材を通じて、歩いて見つけた街の楽しさや特色を全編イラストで紹介! 「府中の魅力」が盛りだくさんの一冊。 絵地図ができるまでのルポや府中駅南口商店街・思い出マップなど、コラムも充実。 東京都のほぼ中央に位置する府中市。 その昔、武蔵の国(現在の東京+埼玉+神奈川の一部)の国府が置かれていたから、「府中」です。 そんな”東京の中心市”を、府中生まれ、府中育ちの著者が地元の魅力を一冊の本にまとめました。 府中で定番のお店をはじめ、神社や公園などのスポットをイラストで紹介しています。 カバー裏面に収録されている著者が3年かけて描いた府中市の詳細絵地図は必見です。 府中市民でなくとも楽しめる、府中ガイドブックです。 はじめに 街歩きはワクワクします。 その場所にしかない個性豊かなお店を眺めたり、土地の歴史を感じたり、暮らしている人々と交流したり。歩く速度で街を見ると、たくさんの発見があり、そのすべてがなんだか宝物を見つけたように楽しく感じます。 この本では東京のほぼ真ん中に位置する、府中市の魅力をたくさん描いてみました。「府中」という地名を聞いた時、思い浮かべるイメージは人それぞれだと思います。お祭りが盛んだとか、歴史が古いとか、緑が多いとか。東京だけど、どこか牧歌的でゆったりとした雰囲気のある街です。 以前、この街の全貌を詳しく知りたいと思い、3年ほどかけてすみずみまで歩き、巨大な絵地図を作成しました。今回はその絵地図を描いた時に気づいた物事に加え、新たにガイドブックとしての要素も取り入れて、様々な角度から一つの街の姿を描き出してみました。 本書では、単に店舗等をご紹介するだけではなく、普段はなかなか見られないお菓子工場の見学ルポや、長くご商売を続けてきたお店の様々な知恵や工夫などもお伝えしています。読み終わった後は、府中のお店や施設に一層の親しみを持って頂くとともに「府中に行ってみたいな」とか「もっと知りたいな」と思って頂けたらとても嬉しいです。 かぶらぎみなこ イラストレーター。東京都府中市出身。國學院大學卒業。書籍のほか、絵地図やポスター、ルポ、CD ジャケット、挿絵の制作など幅広い媒体で活動中。著書に『親が倒れた日から、いつかくる…その日まで。かぶらぎさん家のケース』(TO ブックス)、『1000年以上つづく例大祭 くらやみ祭りってナンだ?』(遊泳舎)がある。
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自由が丘の贈り物 私のお店、私の街
¥1,650
店主も大学が近かったもので、自由が丘にはよく遊びに行っていたものである。 でも若い頃なんていうのは経験も少ないし、その日を生きることに精一杯で物事の良し悪しなんてわからないので、この本に登場するほとんどのお店を見逃していた。 今おじさんになって改めて訪ねたら、若い頃に楽しんだ自由が丘とは全く違った面白さが待っているのだろう。 それは「ガオカ」が変わったのではなく、ようやく私の視野が広がってきたものと信じている。 自由が丘は、じつは誰が行ってもいい街なんじゃないかな。 (店主) 編:ミシマ社 出版社:ミシマ社 定価:¥1,650(税込) 判型:四六判 頁数:160 ページ 発刊:2013年06月28日 ISBN:9784903908434 Cコード:0026 装丁:大原健一郎(NIGN) モンブラン、亀屋万年堂 総本店、私の部屋、ポパイカメラ、自由が丘ロール屋、cafe イカニカ、金田、白山米店、なんた浜、エル・ペスカドール…… 「自由が丘の顔」46の店主が、こそっと教えてくれた「こぼれ話」「感動秘話」「おすすめ店」etc. ・・・物語のように読める街ガイド本。 本書は、「自由が丘のほがらかな出版社」を一貫して標榜しているミシマ社が、「ミシマ社編」として、『THE BOOKS~365人の本屋さんがどうしても届けたい「この一冊」』『仕事のお守り』につづきお届けする第3弾。 目次 何度食べても飽きません ――自由が丘定番の味 コラム1 自由が丘は、こんな街です。 大切な人への贈り物 ――…のつもりが、自分用にもう一つ コラム2 自由ヶ丘文化村 エッセイ 内田樹 パワーをもらう夕ご飯 ――打ち上げや帰りが遅くなった日に コラム3 自由が丘デパートと、ひかり街 エッセイ よしもとばなな 欲しいもの、揃います ――所せましと置かれた棚から 通いつめたくなるお店 ――この、店主と時間に会うために コラム4 知る人ぞ知る、自由が丘 インタビュー 浦沢直樹 自由が丘に○○年 ――街の歴史とともに 立ち寄らずにはいられない ――飽きない身近なお店 コラム5 取材できなかったオススメ店 インタビュー 大木凡人 自由が丘時間を過ごす ――この街だけの快適さを おまけミシマ社オススメの自由が丘スポット 目次 何度食べても飽きません ――自由が丘定番の味 コラム1 自由が丘は、こんな街です。 大切な人への贈り物 ――…のつもりが、自分用にもう一つ コラム2 自由ヶ丘文化村 エッセイ 内田樹 パワーをもらう夕ご飯 ――打ち上げや帰りが遅くなった日に コラム3 自由が丘デパートと、ひかり街 エッセイ よしもとばなな 欲しいもの、揃います ――所せましと置かれた棚から 通いつめたくなるお店 ――この、店主と時間に会うために コラム4 知る人ぞ知る、自由が丘 インタビュー 浦沢直樹 自由が丘に○○年 ――街の歴史とともに 立ち寄らずにはいられない――飽きない身近なお店 コラム5 取材できなかったオススメ店 インタビュー 大木凡人 自由が丘時間を過ごす ――この街だけの快適さを おまけミシマ社オススメの自由が丘スポット 著者情報 編: ミシマ社(ミシマシャ) ミシマ社は、「原点回帰の出版社」として2006年10月に創業。全員全チーム(編集・営業・仕掛け屋)の仕事をするというスタイルで、東京・自由が丘、京都府京都市の二拠点で、「一冊入魂」の出版活動を展開中。取次店などを介さない「直取引」という営業スタイルで「一冊」を全国の書店に卸している。
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コーヒーと一冊 イナンナの冥界下り
¥1,100
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紀元前4000年の昔からシュメール神話に登場するイナンナは、豊穣の女神であると同時に戦いの女神でもあり、世界を支配しようとする野心あふれる母神だ。 言語の歴史において「心」を表す語の誕生は文字の誕生のだいぶ後になるのだが、そういった「心」の認識をイナンナの神話から読み解く小さな一冊である。 (店主) 著者:安田登 出版社:ミシマ社 定価:¥1,100(税込) 判型:四六判並製(角丸) 頁数:96 ページ 発刊:2015年12月08日 ISBN:9784903908700 Cコード:0095 装丁:文平銀座 紀元前3000年に生まれた原初の神話が現代によみがえる! アフロディーナもヴィーナスも聖母マリアも、もとは皆、「イナンナ」から始まった!? 能楽師である著者が、古典中の古典「イナンナの冥界下り」を現代語訳、その隠された現代的意味を解説する。ウツ、自殺......「心」の副作用に見舞われている「不安創出社会」の次の時代のヒントがここに。 目次 プロローグ 現代語訳「イナンナの冥界下り」 あらすじ シュメールの神々の神統図 女神イナンナと女性の時代 エピローグ 著者情報 著: 安田登(ヤスダノボル) 1956年千葉県銚子市生まれ。能楽師のワキ方として活躍するかたわら、甲骨文字、シュメール語、論語、聖書、短歌、俳句等々、古今東西の「身体知」を駆使し、様々な活動を行う。「イナンナの冥界下り」をシュメール語で能楽を柱に上演する公演は、2015年11月から各地で随時行われる予定。著書に『異界を旅する能~ワキという存在』(ちくま文庫)、『日本人の身体』(ちくま新書)、『あわいの力~「心の時代」の次を生きる』(ミシマ社)など多数。
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旅のコマんドー [アジア編]
¥1,540
著者がアジアを中心に回った世界各国の経験を「約4コマ」で描く。 トラブルの話も多いのに、何故か旅に出たくなる読後感。 (店主) 著者:たびコマ 出版社:LITTLE MAN BOOKS 1,400円 (+税)/ 148×155mm / 176ページ ISBN978-4-910023-02-1 C0026 2021年5月31日発行 装丁:菊池祐 印刷/製本:シナノ印刷株式会社 きっと、旅に出る。 ネパール、インド、タイ、タジキスタン、中国、チベット…。 寝て、起きて、食べて、また寝て。 旅をしながら生きていく。旅をしながら考える。 海外ふらふら者が描く約4コマ漫画、登場です! -- プロフィール たびコマ 海外生活9年間で、もはや旅が人生。 なるべくお金を節約し世界の隙間をふらふら生きる人。 読み手を選ぶ狂気の旅日記本「タミオー日記」の作者でもある。 空気の薄い場所が好き。 【関連サイト】 http://www.tamioonews.com/ https://www.instagram.com/tamiooonews/ https://www.instagram.com/tabi.koma/
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HOME Portraits of the Hakka
¥4,950
中国漢民族である「客家(はっか)」とその建築物を写した迫力の写真集。 写真家中村治氏の深い視点から撮られた写真は、大判でしっかりした装丁の書籍で見ると圧倒的である。 (店主) 著者:中村 治 Osamu Nakamura 出版社:LITTLE MAN BOOKS 4,500円(+税)/280×260mm/120ページ/上製本 ISBN978-4-910023-00-7 C0072 2019年8月1日発行 装丁:文京図案室 三木俊一 寄稿:田原(詩人、翻訳家) 印刷/製本:株式会社山田写真製版所 プリンティングディレクション:熊倉桂三 中国福建省山間部に住む客家(はっか)と呼ばれる人たちとその住居を撮影した、中村治の1st写真集。黄色い光に包まれながら、「私」と「家」を巡って綴られる記憶と記録。 第20回『さがみはら写真新人奨励賞』受賞 -- 中国福建省山間部に住む客家(はっか)と呼ばれる人たちとその住居を撮影した、中村治の1st写真集。黄色い光に包まれながら、「私」と「家」を巡って綴られる記憶と記録。 故郷を失うことは、自分を失うことなのだろうか。 中国南東の山間部に異様な建物が点在するエリアがある。外界を拒絶するようにそびえる土壁。 一歩足を踏み入れれば、100 部屋はあろうかというほどの猥雑な集合住宅があらわれる。黄河中下流域から戦乱を逃れてきた「客家人」たちのこの住処は、客家土楼と呼ばれ、世界遺産にも登録される歴史的建造物だ。 1700 年もの歴史を刻むこの建築群には、老人の姿が目立つ。 中国の発展は人里はなれたこの山間にとっても他人事ではない。都市部へと出稼ぎに行き、都会の生活に浸った若者たちは、もう客家土楼に戻ってこない。主をなくした住処は中国の成長と反比例するように急速に荒廃しはじめている。 経済の発展には、時に様々な犠牲を伴う。しかし、歴史が年輪に刻まれるように、受け継がれなければならないものもあるはずだ。それこそが、今の自分自身を形づくるものなのだから。 -- プロフィール 広島生まれ。成蹊大学文学部卒業。ロイター通信社北京支局で現地通信員として写真を撮ることからフォトグラファーのキャリアをスタートし、雑誌社カメラマン、鳥居正夫アシスタントを経て、ポートレイト撮影の巨匠坂田栄一郎に5年間師事。2006年独立し、広告雑誌等でポートレートを中心に活動している。
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つなみ
¥3,850
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インドの工房による手作り絵本。 2004年のインド洋の大津波を題材にしています。 製本は人の身長ほどの縦長の紙が折り畳まれている形で、語り部(ポトゥア)が使う絵巻物のように広げることができます。 上部にはハトメで紐を通す穴が開いているので、タペストリーのように飾ることも可能です。 迫力の絵をぜひお手元に。 シリアルナンバー入りです。 ジョイデブ&モエナ・チットロコル(著・画) スラニー 京子(翻訳) 出版社:三輪舎 価格 3,500円+税 ジャンル アートブック・絵本 ISBN 9784990811648 Cコード C0071 判型 A4変型判 (縦154mm 横375mm 厚さ9mm ) 頁数・製本 12ページ 折本(蛇腹) 初版年月日 2018年9月11日 インドの出版社タラブックスによるハンドメイド本「TSUNAMI」。待望の日本語版が刊行! 『夜の木』『水の生きもの』『世界のはじまり』など、いま世界でもっとも美しい本をつくる出版社「タラブックス」。彼らの本づくりの真髄は、現実とじかに向き合いつつ、それを物語や芸術として昇華する手法にあります。また、シルクスクリーン印刷と手製本によって、ひとつとして同じものがない作品に仕上げられています。 家から家へと訪ねて歩き、絵巻物を見せながら、うたい、聞かせる語り部「ポトゥア」。連綿と受け継がれてきたこの伝統は、インド東部やバングラデシュの一部の地域に、いまも息づいています。 本書『つなみ』は、2004年に起きたインド洋の大津波の被害を描き、歌い、語り歩いた「ポトゥア」とインドの出版社・タラブックスとの共同作業によって生み出された作品です。痛ましい現実に目を背けたくなるとき、絵と歌によって現実に向き合うことができることを、彼らは教えてくれます。 シリアルナンバー記載あり。タラブックス創業者V.ギータや翻訳家スラニー京子、装丁家・矢萩多聞らによるエッセイを集めた小冊子付き。 版元から一言 『夜の木』『水の生きもの』『世界のはじまり』に絵本によって世界的な評価を確立したタラブックス。インドの大津波による惨状と救いの物語を描いたハンドメイド本「TSUNAMI」の待望の日本語版が刊行!
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ロンドン・ジャングルブック
¥3,080
表紙のニワトリは、よく見るとビッグ・ベンです。 異文化に触れた著者の驚きが素直に軽妙な文章で、たくさんの生き物たちの絵とともに描かれています。 絵は表紙からの想像以上に多彩でかわいらしいですよ。 (店主) バッジュ・シャーム(作・絵) スラニー 京子(訳) ギータ・ヴォルフ(文) シリシュ・ラオ(文) 価格 2,800円+税 ジャンル アートブック・絵本 ISBN 9784990811655 Cコード C0771 判型 A4変型判 (縦206mm 横206mm 厚さ10mm ) 頁数・製本 48ページ 上製 初版年月日 2019年7月10日 インド最大の少数民族「ゴンド族」の画家、バッジュ・シャームは、ロンドンのインド料理レストランに壁画を描く仕事の依頼を受け、はじめて故郷を離れる。遭遇するできごとすべてが森の住人バッジュの眼に不思議なものに映る。飛行機は空とぶ象に、地下鉄はミミズに、路線バスは犬に、ロンドンの象徴・ビッグベンは時を告げるニワトリに、英国紳士はコウモリの群れに…。大都会は、動物たちが暮らすジャングルに姿を変える…。 『夜の木』『世界のはじまり』の作家バッジュ・シャームのデビュー作であり、インド・タラブックスにとっての記念碑的な作品。日本版はタラブックスの職人による手漉き紙&シルクスクリーン・プリントの表紙をつかったハンドメイド版! 版元から一言 『ロンドン・ジャングルブック』は、旅先で誰もが感じたであろう(そしてもう二度と味わうことはないだろう、一回きりの)新鮮な感覚を思い出させてくれる本です。『見るということ』『イメージ―視覚とメディア』などで知られる世界的な美術批評家ジョン・バージャーは本書について、「この美しい本を贈りたい。遠くへ旅立つ、僕の大切なすべての人に。自分で行くと決めた人にも、そうでない人にも。」と絶賛しています。旅の目的がモノとコトの消費と化し、インターネットの普及により、旅をすることと見知らぬ土地へ足を踏み入れることが同義ではなくなった時代にこそ、大切に読まれてほしい一冊です。 著者プロフィール バッジュ・シャーム (バッジュ シャーム) (作・絵) インド共和国マディヤ・プラデーシュ州パタンガル村生まれ。最大の少数民族・ゴンド族出身。叔父であり、ゴンド画を世界的に知らしめた画家、ジャンガル・シン・シャームに才能を見出され、独立。評価の高まりつつあった2002年、英国ロンドンに2ヶ月間滞在したエピソードをもとに『ロンドン・ジャングルブック』をタラブックスとともに制作。世界的な評価を確立する。聖なる木にまつわるゴンドの神話を描いた “Night Life of Trees”(ドゥルガー・バーイー、ラーム・シン・ウルヴェーティとの共著。『夜の木』青木恵都訳 / タムラ堂 / 2012年)、ゴンドの創造神話をバッジュの美しい筆致で描いた “Creation”(邦訳『世界のはじまり』青木恵都訳 / タムラ堂 / 2015年)など。2018年、インドのインドの民間人に贈られる勲章のひとつ「パドマ・シュリー賞」を受賞。
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