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MSLive! Books 中学生から知りたいウクライナのこと
¥1,760
「『中学生から知りたい」というのは、私たちの学んだ知識をカジュアルダウンしてわかりやすく伝える、とは少し異なった方向にあります。むしろ、私たち大人の認識を鍛え直す、という意味も込められていると言ってよいでしょう。」(「はじめに」藤原辰史) 問題はウクライナのことだけにとどまりません。 今からでも。 考えるための一冊。 (店主) 著者:小山哲・藤原辰史 出版社:ミシマ社 定価:¥1,760(税込) 判型:四六判並製 頁数:208 ページ 発刊:2022年06月14日 ISBN:9784909394712 Cコード:0020 装丁:寄藤文平・古屋郁美(文平銀座) 生きることの歴史、生きのびるための道。 黒土地帯、第二次ポーランド分割、コサック…地理や世界史の教科書にも載っているこうした言葉に血を通わせる。 「ウクライナを知る」第一歩はここからはじまる。 二人の歴史学者が意を決しておこなった講義・対談を完全再現。緊急発刊! MSLive! BOOKSシリーズ 「小国を見過ごすことのない」歴史の学び方を、今こそ! ・ロシアが絶対に許されない理由…? ・西側諸国、日本が犯してきた罪…? ・「プーチンが悪い」という個人還元主義では、負の連鎖は止まらない…? 【イベント参加者の声】 ・歴史を知ることで、ニュースの解像度が上がり、そこに暮らす人びとの顔が見えてくるような感覚をおぼえました。 ・軍事評論家や国際政治学者の解説ではなく、こういう話が聞きたかったです。 ・「国」と「人」をいっしょくたにせず、どのように平和を築いていくのか。自分の姿勢を問い直す貴重な機会でした。 【MSLive! BOOKSとは?】 ミシマ社が2020年5月にスタートしたオンラインイベント、「MSLive!」。 「MSLive! BOOKS」は、オンラインイベントのライブ感をそのまま詰め込んだ書籍シリーズです。イベントに参加くださった方々から、イベントの内容を活字化したものを販売してほしいというリクエストをたくさんいただき、実現することになりました。 目次 はじめに Ⅰ ウクライナの人びとに連帯する声明(自由と平和のための京大有志の会) Ⅱ ウクライナ侵攻について(藤原辰史) Ⅲ 講義 歴史学者と学ぶウクライナのこと 地域としてのウクライナの歴史(小山哲) 小国を見過ごすことのない歴史の学び方(藤原辰史) Ⅳ 対談 歴史学者と学ぶウクライナのこと(小山哲・藤原辰史) Ⅴ 中学生から知りたいウクライナのこと 今こそ構造的暴力を考える(藤原辰史) ウクライナの歴史をもっと知るための読書案内(小山哲) おわりに 著者情報 著: 小山哲(コヤマサトシ) 1961年生まれ。京都大学大学院文学研究科教授。専門は西洋史、特にポーランド史。共編著に『大学で学ぶ西洋史 [近現代]』、『人文学への接近法――西洋史を学ぶ』など。 著: 藤原辰史(フジハラタツシ) 1976年生まれ。京都大学人文科学研究所准教授。専門は現代史、特に食と農の歴史。著書に『縁食論』(ミシマ社)、『トラクターの世界史』『カブラの冬』『ナチスのキッチン』(河合隼雄学芸賞)、『給食の歴史』(辻静雄食文化賞)、『分解の哲学』(サントリー学芸賞)など。
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共有地をつくる わたしの「実践私有批判」
¥1,980
図らずも、というか何というか、この書肆ならたけ屋も皆さんの「共有地」たらんとする「小商い」ではあるのである。 (店主) 著者:平川克美 出版社:ミシマ社 定価:¥1,980(税込) 判型:四六判並製 頁数:224 ページ 発刊:2022年02月25日 ISBN:9784909394637 Cコード:0095 装丁:クラフト・エヴィング商會 私有財産なしで、機嫌よく生きてゆく 銭湯、食堂、喫茶店、縁側…… 誰のものでもあり、誰のものでもなく。 『小商い』の終着点を描いた私小説的評論 ミシマ社創業15周年記念企画 『小商いのすすめ』から十年。 消費資本主義がいよいよ行き詰まる中、 「小商いの哲学」を実践するすべての人に贈る。 この社会を安定的に持続させてゆくためには、社会の片隅にでもいいから、社会的共有資本としての共有地、誰のものでもないが、誰もが立ち入り耕すことのできる共有地があると、わたしたちの生活はずいぶん風通しの良いものになるのではないか――本文より 目次 第一章 欲望の呪縛から逃れる 第二章 非私有的生活への足掛かり 第三章 リナックスという共有地 第四章 共同体のジレンマ 第五章 家族の崩壊 第六章 消費資本主義から人資本主義へ 第七章 共有地をつくる 著者情報 著: 平川克美(ヒラカワカツミ) 文筆家、「隣町珈琲」店主。1950年、東京・蒲田の町工場に生まれる。早稲田大学理工学部機械工学科卒業後、翻訳を主業務とするアーバン・トランスレーションを設立。1999年、シリコンバレーのBusiness Cafe Inc.の設立に参加。2014年、東京・荏原中延に喫茶店「隣町珈琲」をオープン。著書に『小商いのすすめ』『「消費」をやめる』『21世紀の楕円幻想論』(いずれもミシマ社)、『移行期的混乱』(ちくま文庫)、『俺に似たひと』(朝日文庫)、『株式会社の世界史』(東洋経済新報社)など多数ある。
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気のはなし ――科学と神秘のはざまを解く
¥1,870
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店主は「現状科学では説明のつかない、あるいは見逃されている物事」というのが存在して、それらは適切な扱いを受けていないと常々考えているので、いわゆる「気」には大変興味があります。 本書を読んで勉強しましょう。 (店主) 著者:若林理砂 出版社:ミシマ社 定価:¥1,870(税込) 判型:四六判並製 頁数:208 ページ 発刊:2022年01月20日 ISBN:9784909394620 Cコード:0095 装丁:佐藤亜沙美 怪しくない、難しくない、抜群におもしろい! 人気鍼灸師が中国の古典から現代科学の知見までを用いて解説。 誰もが気になる気の世界が、ついにわかる!? ミシマ社創業15周年記念企画 「気」という文字の起源、孔子・荘子・老子・孟子の考えた「気」、易や風水の「気」、東洋医学の「気」、科学の「気」、日常の「気」、武術の「気」、鬱と「気」…etc. 鍼灸師として、「科学の目で見た解剖学・生理学ベースの治療」と「なんだかわからないけれど効く治療」を絶妙なバランス感覚で扱う著者だからこそ書けた、広大で多種多彩な「気」の世界!! 本書を読むと、理屈だけではわからない「気」の世界を理解し、東洋医学や養生をより深く捉え実践できるようになります。 目次 1章 気の起源 2章 孔子・老子・荘子の気 3章 孟子・道教の気 4章 易と風水の気 5章 東洋医学の気 6章 科学の気 7章 養生と気 著者情報 著: 若林理砂(ワカバヤシリサ) 臨床家・鍼灸師。1976年生まれ。高校卒業後に鍼灸免許を取得。早稲田大学第二文学部卒(思想宗教系専修)。2004年にアシル治療室を開院。予約のとれない人気治療室となる。古武術を学び、現在の趣味はカポエイラとブラジリアン柔術。著書に『絶対に死ぬ私たちがこれだけは知っておきたい健康の話』(ミシマ社)、『安心のペットボトル温灸』(夜間飛行)、『決定版 からだの教養12ヵ月――食とからだの養生訓』(晶文社)など多数。
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思いがけず利他
¥1,760
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「利他」は「思いがけず」であり、ヒンディー語の「与格」であるという。 確かにこれは偽善ではないのである。 (店主) 著者:中島岳志 出版社:ミシマ社 定価:¥1,760(税込) 判型:四六判 頁数:184 ページ 発刊:2021年10月25日 ISBN:9784909394590 Cコード:0095 装丁:矢萩多聞 It’s automatic!? 誰かのためになる瞬間は、いつも偶然に、未来からやってくる。 東京工業大学で「利他プロジェクト」を立ち上げ、『利他とは何か』『料理と利他』などで刺激的な議論を展開する筆者、待望の単著! 今、「他者と共にあること」を問うすべての人へ。 自己責任論も、「共感」一辺倒も、さようなら。 ** 偽善、負債、支配、利己性……。利他的になることは、そう簡単ではありません。 しかし、自己責任論が蔓延し、人間を生産性によって価値づける社会を打破する契機が、「利他」には含まれていることも確かです。——「はじめに」より 本書は、「利他」の困難と可能性を考える。手がかりとなるのは、居心地の悪いケアの場面、古典落語の不可解な筋書き、「証明できない」数学者の直観、「自然に沿う」職人仕事の境地、九鬼周造が追求した「私は私ではなかったかもしれない」という偶然性の哲学……など。 「利他の主体はどこまでも、受け手の側にあるということです。この意味において、私たちは利他的なことを行うことができません」「利他的になるためは、器のような存在になり、与格的主体を取り戻すことが必要」 ——本文より 意思や利害計算や合理性の「そと」で、 私を動かし、喜びを循環させ、人と人とをつなぐものとは? ミシマ社創業15周年記念企画 目次 はじめに 第一章 業の力——It’s automatic 第二章 やって来る——与格の構造 第三章 受け取ること 第四章 偶然と運命 おわりに 著者情報 著: 中島岳志(ナカジマタケシ) 1975 年大阪生まれ。東京工業大学リベラルアーツ 研究教育院教授。専攻は南アジア地域研究、近代日 本政治思想。2005 年、『中村屋のボース』で大佛次 郎論壇賞、アジア・太平洋賞大賞受賞。著書に『秋葉原事件』『「リベラル保守」宣言』『血盟団事件』『保守と立憲』『親鸞と日本主義』『利他とは何か』(共著) など。ミシマ社からは『現代の超克』(若松英輔との共 著)『料理と利他』(土井善晴との共著)を刊行。
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くらしのアナキズム
¥1,980
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「こんなに人々のためにならない政府なら、いっそ無いほうがいいんじゃないか」 と、誰しも考えたことがあるでしょう? 国家とは、を、それが無い側から考える一冊。 (店主) 著者:松村圭一郎 出版社:ミシマ社 定価:¥1,980(税込) 判型:四六判並製 頁数:240 ページ 発刊:2021年09月24日 ISBN:9784909394576 Cコード:0095 装丁:尾原史和(BOOTLEG) 国家は何のためにあるのか? ほんとうに必要なのか? 「国家なき社会」は絶望ではない。 希望と可能性を孕んでいる。 よりよく生きるきっかけとなる、〈問い〉と〈技法〉を人類学の視点からさぐる。 本書でとりあげる「人類学者によるアナキズム論」とは… ・国家がなくても無秩序にならない方法をとる ・常識だと思い込んでいることを、本当にそうなのか? と問い直す ・身の回りの問題を自分たちで解決するには何が必要かを考える アナキズム=無政府主義という捉え方を覆す、画期的論考! *** この本で考える「アナキズム」は達成すべき目標ではない。むしろ、この無力で無能な国家のもとで、どのように自分たちの手で生活を立てなおし、下から「公共」をつくりなおしていくか。「くらし」と「アナキズム」を結びつけることは、その知恵を手にするための出発点だ。(「はじめに」より) *** ミシマ社創業15周年記念企画 目次 はじめに 国家と出会う 第一章 人類学とアナキズム 第二章 生活者のアナキズム 第三章 「国家なき社会」の政治リーダー 第四章 市場(いちば)のアナキズム 第五章 アナキストの民主主義論 第六章 自立と共生のメソッド――暮らしに政治と経済をとりもどす おわりに 著者情報 著: 松村圭一郎(マツムラケイイチロウ) 1975年熊本生まれ。岡山大学文学部准教授。専門は文化人類学。所有と分配、海外出稼ぎ、市場と国家の関係などについて研究。著書に『うしろめたさの人類学』(ミシマ社、第72回毎日出版文化賞特別賞)、『はみだしの人類学』(NHK出版)、『これからの大学』(春秋社)など、共編著に『文化人類学の思考法』(世界思想社)、『働くことの人類学』(黒鳥社)。
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三流のすすめ
¥1,760
かく言う僕も三流書店主であり、三流音楽家であり、三流きのこ愛好家である。 一流でないのはともかく、二流でもなく、三流なのである。 三流はいいぞ。 そして著者の経歴面白すぎる。 (店主) 著者:安田登 出版社:ミシマ社 定価:¥1,760(税込) 判型:四六判並製 頁数:256 ページ 発刊:2021年07月26日 ISBN:9784909394545 Cコード:0095 装丁:寄藤文平・古屋郁美(文平銀座) 三流=多流(いろいろなことができる人)。 □一つに決めない □目標を持たない □天才ではない □ほとんどガマンしない □評価されない …こうした「ない」が、これからは尊ばれる! 古典の知恵と鋭い洞察が導く、今を生きるヒント。 本当は一流をめざすことができないのに、周囲の期待に流されてめざしちゃったりする人もいます。本当は人生を楽しむことが一番得意な人なのに、毎日がとてもつらくなる。そういう人は一流をめざすことはきっぱりやめて、三流にシフトしたほうがいいと私は思います。本書は、そういう方のための本です。――本文より 三流とは、一人ひとりの可能性を最大限に大切にする生き方。 ポストコロナ期の処世術にして希望の書。 目次 序章 三流のすすめ 第1章 これぞ三流! 第2章 螺旋的に生きる 第3章 『鶉衣』に学ぶ三流 第4章 三流の聖典『論語』 第5章 『中庸』は三流の実践書 第6章 『人物志』――才能や資質の見分け方 第7章 道徳・法・術――『人物志』が説く三材 第8章 「国の身体」となりうる三流人 第9章 三流的生き方・実践編 著者情報 著: 安田登(ヤスダノボル) 1956年千葉県銚子市生まれ。能楽師のワキ方として活躍するかたわら、甲骨文字、シュメール語、論語、聖書、短歌、俳句等々、古今東西の「身体知」を駆使し、さまざまな活動を行う。著書に『あわいの力~「心の時代」の次を生きる』、コーヒーと一冊『イナンナの冥界下り』、『すごい論語』(以上、ミシマ社)、『身体感覚で「論語」を読みなおす。』(新潮文庫)、『能~650年続いた仕掛けとは』(新潮新書)、『野の古典』(紀伊國屋書店)、『見えないものを探す旅~旅と能と古典』」(亜紀書房)など多数。
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ない世界
¥1,047
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著者:江口 宏志 出版社:木楽舎 ISBN:9784863240667 Cコード:C0095 定価:¥1,047(税込) 発売日:2013.9.25 「ない」からはじまる、 新しい世界へようこそ 身の回りにあるありふれたモノ、当たり前のコトが、自分にとってどのくらいの価値があるものなのか、みなさんはご存知でしょうか? たとえばケータイ。 たとえばお酒。 たとえば怒り。 たとえば名字。 たとえば写真。 価値がわからないモノやコトは、なくしてみるとよくわかります。 この本は、本屋さんでありながらモノからコトまであらゆるアイデアで世の中をあたらしく変えている江口宏志さんが、実際に体験した「ない世界」の記録です。 ケータイをなくしてみたら、電話としてはほとんど使っていなかったことに気づく。 お酒を飲まなくしてみたら、昔からの友人に「あんまり笑わなくなったね」と言われる。 怒る感情をなくしてみたら、自分は怒っていないのに相手を怒らせてしまった。 名字をなくしてみたら、相手との距離は縮まるどころか遠ざかって昔の夫婦みたいだ。 写真を撮らなくしてみたら、コミュニケーションこそが写真の評価そのものだと思い至る。 目次 はじめに 4 3月 ケータイのない世界 11 4月 お酒のない世界 23 5月 怒らない世界 37 6月 毛のない世界 47 7月 青のない世界 55 8月 行きつけのない世界 63 9月 名字のない世界 73 10月 明日のない世界 81 11月 飽きない世界 91 12月 断らない世界 101 1月 写真のない世界 111 2月 終わらない世界 119 あとがきの代わりのブックガイド 127 ページ数 144 判型 四六判 著者プロフィール 江口 宏志(著) 1972年生まれ。表参道のブックショップ『UTRECHT』代表。日本初の大規模なアートブックフェア『THE TOKYO ART BOOK FAIR』共同ディレクターを務める。『Amazon』にないアイテムばかりを取り揃えた『nomazon』や、読んだ人の感想が本棚のカテゴリーを構成する古本屋『声』、読書の新しい楽しみ方を提案する『読書のフェス』など、新しい形の本との関わり方を次々に生み出している。著書に『ハンドブック』(学研)、『注釈・城の崎にて』(NPO本と温泉)など。
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もしわたしが「株式会社流山市」の人事部長だったら
¥1,650
著者:手塚純子 出版社:木楽舎 ISBN:9784863241503 Cコード:C0036 定価:¥1,650(税込) 発売日:2020.12.15 千葉県流山市に移住し、育児休暇を機にこのまちを知りたくなった。同じ育休中の女性や定年退職された人など、日中まちにいる人たちが活躍できる場所や機会がつくれたら、このまちはもっとよくなるんじゃないか? いっそのこと、流山市は株式会社、市長が経営者、市民が従業員で、もし自分がまちの人事部長だったら、どんな人材育成・人材配置をしたら、まちの課題は解決していくのだろうか…?彼女の妄想が、行政を、学校を、企業を、そして、あなたを動かしていく。 【推薦コメント】 地域の盛衰を決めるのは 他でもない『人材投資』だ。 小さな挑戦が大きな渦を巻き起こし、 まちを変えるリアルストーリーに学ぼう。 ―――まちビジネス起業家 木下斉 「地域づくりは人づくり」という言葉を 地で行く取り組みだ! ―――コミュニティデザイナー 山崎亮 最も情熱的で最もリアルな まちづくりの話が学べる人 ―――株式会社ジモティー代表取締役社長 加藤貴博 目次 はじめに machiminの概要 −まちが1つの企業だとしたら?− CHAPTER 1 流山市に移住。machiminをはじめるまで ドラッカーと部活動 人材育成にハマる ボランティアをきっかけに、流山市とつながる 市民団体WaCreation設立 時間との戦い シビックプライド(市民の誇り)を賭けた挑戦と新たな出会い 「株式会社流山市」の人事部長、動きます 「みりんの魅力再発見プロジェクト」から、 流山駅の一角にある「一等地」を獲得するまで machiminを、まちのみんなでつくる CHAPTER 2 machiminという〝場〟は どのように育ったか なぜ、流山市を株式会社にたとえるのか 「ヒト」を育てるための研修を行うメソッド 公共性と事業性の間にこだわる 公共性は他人の評価、少しずつ身についていく machiminの理念を体現 廃材アップサイクルラボとは? コラム 縁側の小噺 万能調味料・本みりんがmachiminのうまみ・コクになる 万能調味料・本みりんがmachiminのうまみ・コクになる 観光案内所横の菓子製造所の謎に迫る 菓子製造所@machimin オリジナルレシピ開発秘話 どのように人を集め、ブランディングしていったか? プロジェクト最大の〝壁〟は、どんな人に声をかけるか 研修に参戦する主婦現る 大量受注からの「ひだまり」の青年たちへの作業発注 医師に看護師というパートナーがいるように 佐藤恵美さんという私のパートナーについて CHAPTER 3 machiminには なぜ人が集まるのか まちを学校にするために センセイを集め、育て、実践する 糸かけ数楽(すうがく)アートで、数学の神秘に気づく―あそびとくらすラボ 着物がワンピースに―廃材アップサイクルラボ ① ラボそのものもアップサイクル―廃材アップサイクルラボ ② 藁フェスも開催する農業体験―こめとやさいとくらすラボ 流鉄ギャラリーを企画・運営 ここに集まる理由 「好きなこと、得意なこと、やりたいことがない」主婦の自己実現 クリスマスを目前に牧師と僧侶が対談する 「わかりあえない」を「わかりあう」ために 壁画プロジェクトが教えてくれたこと CHAPTER 4 machiminをアップサイクルさせる仕掛けをつくる プロジェクトを再定義「本みりん研究所」に 働き盛りの男性・子育て中の父親が地域にかかわる方法の模索 流山の名物「切り絵行灯」を鑑賞するだけでなく、参加する 長野県の飯綱町奈良本地区へ「移動machimin」の実施 CHAPTER 5 machiminが多拠点に進化・発展する 研修を終えるタイミング―ヒトの自立 人材育成におけるキーパーソン、橋本文(はしもとあや)さん machiminの手綱をはなすとき machiminを分解し、運営していくということ 人材配置は、アートのように machiminを「自立する仕組み」にし、のれんわけしていきたい CHAPTER 6 CROSSTALK 流山市長(本物)×「株式会社流山市」の人事部長(自称) 流山市民の潜在的な能力を最大限に活かすには? 「自分が住みたいまちをつくるために転入する」という発想 「withコロナ」が父親たちのまちの出番をつくるかもしれない あとがき ページ数:268 判型:A5判並製 装丁:次葉 著者プロフィール 手塚純子(著) ㈱WaCreation 代表取締役社長(本社:千葉県流山市) 1983年大阪生まれ。大阪府立北野高等学校卒業後、神戸大学経営学部入学。体育会アメリカンフットボール部で組織マネジメントを実践し、人や組織のおもしろさにどっぷりはまる。ゼミは人的資源管理を専攻。新卒で㈱リクルートに入社し、営業・人事・企画を経験。ビジョン策定浸透・採用・人材育成などの分野でプロデュースを強みとする2児の母。第二子の育休中に起業。2017年6月より流山市子ども・子育て会議委員、2019年4月より国立大学法人千葉大学非常勤講師、2020年4月より千葉県立特別支援学校流山高等学園学校運営協議会委員、2020年7月より柏市教育福祉会館運営支援コーディネーター。沸点低め。矛盾しながら両立しているものに美学を感じる。生牡蠣とオムライスが好き。
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コミュニティ難民のススメ 表現と仕事のハザマにあること
¥1,760
著者:アサダ ワタル 出版社:木楽舎 ISBN:9784863240803 Cコード:C0095 定価:¥1,760(税込) 発売日:2014.12.1 「住み開き」から、「コミュニティ難民」へ。 プライベートな空間である家に、パブリックな機能を持たせる住まい方(自分の蔵書と書斎を、週末だけ図書館として地域の人に解放したり)を「住み開き」という言葉で切り取った、アサダワタル氏が、今回は「表現(≒プライベート)」と「仕事(≒パブリック)」の間を彷徨って生きる、6人の人生の歩き方をコンパイル。 自問自答しながらも、枠組みを飛び越え、楽しく暮らす彼ら(と自分自身)の生き方を、アサダ氏は「コミュニティ難民」と名付け、現代の新たな道標として描き出した意欲作です。内田樹氏や梅原猛氏らとの共著でも知られる、宗教学者・僧侶の釈徹宗氏との対談も収録! こみゅにてぃ- なんみん【コミュニティ難民】 名 個人の生産活動において、特定の分野のコミュニティに重点的に属さず、同時に表現手段も拡散させることで、新たな社会との実践的な関わりを生み出す人々。たとえば、こんなコミュニティ難民……。 例1 銀行員であり、地域ファシリテーターであり、クリエイターが集まる大学の客員教授であり……。 例2 一級建築士であり、ラジオ番組の企画・制作者であり、雑誌編集委員であり……。 例3 DJであり、イベントプロデューサーであり、旅館当主であり……。 例4 職業訓練センターの職員であり、アートイベントの主催者であり、コミュニティサロン主宰であり……。 例5 ミュージシャンであり、NPO法人理事であり、ホームヘルパー2級であり……、現役大学院生であり……。 目次 【はじめに】 【序章 コミュニティ難民の始まり】 あなた一体“何屋さん”?/分けたくない・交わらせたい/表現と仕事が繋がる契機/異なるコミュニティを越境する/コミュニティの狭間に立たされる実感 【第1章 脱専門】 “専門”に対する思考転換/営業の“ど真ん中”へ 脱専門的銀行員/周縁から本質へ/表現すべき本質を把握する/“球体”としての専門性/他者に開かされる可能性/いよいよ橋を架けるとき 切り分けから関係づけへ 【第2章 マルチプルな自己へ】 アイデンティティをどこに置こう?/いろんな自己を相手に差し出す“建てたがらない”建築士/私は何も変わっていない/“建築家”とは名乗らないアイデンティティ/広がる自己を“メディア”化する/アイデンティティの揺らぎを肯定し、操作すること/そもそもマルチプルな自己という思考を携えて 【第3章 あらかじめ埋め込まれた表現たちよ】 “しない”という態度の先へ/“やめた”人の表現が埋め込まれる先/なぜ“表現”したかったのかを問う/宿に“芸”を埋め込め。イベントから“空気”まで/“宿業”という職業像を変えるために/表現の種子を見つけるレッスン 【第4章 公私を編み直す】 人は何のために働くのか 前夜/何に“合わせて”働くべきか/“名前のない職業”の存在を知る/公私という通念を潜り抜ける/“内なる声”を聞き取ること“生歴”を表わすこと/常にいろいろ“稼いで”いる―生活面からの視点― 【第5章 弱い現れ、強まる難民性】 コミュニティ難民 前夜/〈母島〉から〈海上〉へ/日常再編集/コンセプトを“現れ”させる/〈海面下〉の絶景 【第6章 個、表現、居場所】 難民、そして居場所へ/その〈島〉で、何を“描いて”いるのか/なんかよくわからないけど、今これをやっておこう/表現―個の有りようをそのままに浮かび上がらせる力/何にも“割り切れない”地平を求めて/一人になること 蚊帳の外感を楽しむこと/弱さの力と揺らぎの希望/コミュニティ難民の当事者性 【終章 コミュニティ難民の未来】 コミュニケーションプロセスを創造的に取り出す/“近い人”との遭遇/デザイナーのふりをした学者/「地営業」とは何か/“質量感”を認知すること/“境界知”という専門性を携えて/〈荷〉を捨てること。捨てないこと。そのハザマで 【対談 コミュニティ難民の希望】 ◯釈徹宗さん あとがき 参考・引用文献 ページ数:326 判型:B6判 著者プロフィール アサダ ワタル(著) 日常編集家。1979年大阪生まれ。文筆・音楽・プロデュース・講師業。滋賀と東京にてオフィス「事編kotoami」主宰。著書に『住み開き 家から始めるコミュニティ』(筑摩書房)、『アール・ブリュット アート 日本』(平凡社、編著)、『編集進化論 editするのは誰か?』(フィルムアート社、共著)など。各地で弾き語りや音楽を使ったコミュニティワークショップを行い、また、2013年にはドラムを担当するSjQ++がメディアアートの世界的な賞である「アルス・エレクトロニカ」にて準グランプリを受賞。NPO法人ココルーム副代表理事、ボーダレス・アートミュージアムNO-MA懇談会委員、KBS京都ラジオ「Glow~生きることが光になる~」パーソナリティも務める。神戸女学院大学、立命館大学の非常勤講師を経て、2015年現在、滋賀県立大学大学院環境科学研究科博士後期課程在籍、京都精華大学ポピュラーカルチャー学部非常勤講師。
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日本国憲法
¥1,100
写真:齋藤陽道 出版社:港の人 四六判変型/小口折製本/本文88頁 1000円(本体価格・税別) 2022年4月刊 ISBN978-4-89629-406-4 C0032 日本国憲法は誰のものか? もう一度読み、感じ、考える私たち自身の憲法。 日本国憲法の条文全文に、写真家・齋藤陽道さんのカラー写真24点を組み合わせたハンディな一冊。 戦後70余年、私たちの幸福と平和の土台となってきた憲法を、いまの暮らしのなかでそれぞれの人生を生きる人々の姿を深くとらえた写真とともに読み直す。 ■著者 齋藤陽道(さいとう・はるみち) 1983年、東京都生まれ。写真家。都立石神井ろう学校卒業。2020年から熊本県在住。陽ノ道として障害者プロレス団体「ドッグレッグス」所属。2010年、写真新世紀優秀賞(佐内正史選)。2013年、ワタリウム美術館個展。2014年、日本写真協会新人賞受賞。 写真集に『感動』、続編の『感動、』(赤々舎)。著書に『写訳 春と修羅』(ナナロク社)、『異なり記念日』(医学書院・シリーズケアをひらく、第73回毎日出版文化賞企画部門受賞)、『声めぐり』(晶文社)がある。
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愛と差別と友情とLGBTQ+ 言葉で闘うアメリカの記録と内在する私たちの正体
¥2,860
著者:北丸雄二 出版社:人々舎 ISBN:9784910553009 Cコード:C0036 定価:¥2,860(税込) 発売日:2021.8.20 ページ数:448 判型:46 装丁:川名潤 ■内容 世界を知り、無知を知り、人間を知る。 偏見を助長してきた言葉や文脈を更新し、日本で流通してきた「LGBTQ+」情報の空洞を埋める希望の書。 彼らは世界で何が起きているのかをほとんど知らない。日本で流通している日本語だけの情報で満ち足りて、そこから出ることも、その外に世界が存在することも考えていない。日本の世間は日本語によって護られているつもりで、その実、その日本語によって世界から見事に疎外されているのだ……。 ──第4章「クローゼットな言語」より 二〇一八年七月、自民党衆議院議員・杉田水脈の「LGBTは生産性がない」発言がありました。私の「違和感」はしかしむしろ、それをたしなめてテレビ朝日のコメンテイターが言った「今はもうそういう時代じゃないんだから」に関してでした。「LGBT」なる言葉が主流メディアで肯定的、同情的に登場してからたかだか数年──その間のいつ、「もうそういう時代じゃな」くなったのか? それは本当なのでしょうか。 ──「はじめに」より一部要旨抜粋 ■推薦文 頭が沸騰した。アメリカの「LGBTQ+」百年の歴史の豊饒を受け止めた著者の目に、すべての私たちの未来が映っている。 ──池田香代子(翻訳家) どのような過去が、現在を作り上げてきたのかーー。蓄積と切り離された、安易な現状肯定は、手痛い揺り戻しを招きかねない。日本とアメリカを行き来し、各コミュニティの内と外を見てきたジャーナリスト。彼だから描ける、歴史と、その先。 ──荻上チキ(評論家) この本にあふれる愛は、日米を問わぬ遍きマイノリティへの讃歌でもある。小さき者たちがこの半世紀、歯を食いしばってクリエイトしてきた歴史や文化を再発見した。 ──津山恵子(ニューヨーク在住ジャーナリスト) 以前、島根県隠岐之島に歌いに行った時に頂いた小学生からの手紙に、「うまれてはじめてオカマさんをみました」と書かれていた。その時感じた素直さと違和感。その間を埋めるものがこの本にはある。 ──中村 中(歌手・役者) 本書は厳密な意味で、「ゲイ」の歴史学であり、社会言語学であり、政治学であり、社会学であり、哲学だ。一つの視座から捉え切れない全体性を描き出している。最後に著者は当事者として一つの公式に到る。恋愛=ヘッセ的友愛+贈与としての性行為。友愛の力を欠けば、恋愛を持続することも差別せずにいることも不可能だ──僕は全面的に賛同したい。 ──宮台真司(社会学者) ■目次 はじめに プロローグ 第一部 愛と差別と──言葉で闘うアメリカの記録 第一章 「ロック・ハドソン」という爆弾 第二章 エイズ禍からの反撃 第三章 エイズ禍への反撃 第四章 クローゼットな言語 第五章 カム・アウトする言葉 第六章 アイデンティティの気づき 第七章 アイデンティティの誕生と「政治」 第八章 「ミレニアル世代」から「Z世代」へ 付録Ⅰ ストーンウォール50周年記念「ワールド・プライド/NYCプライド・マーチ」2019リポート 第二部 友情と「LGBTQ+」──内在する私たちの正体 第九章 「男と女」と「公と私」と 第十章 「男と女」と「公と私」と(2) 第十一章 男らしさの変容 第十二章 真夜中のホモフォビア 第十三章 「We Are Everywhere!」 第十四章 ホモソシアル、ホモセクシュアル、MSM 第十五章 セクシュアルの可能性 付録Ⅱ 『君の名前で僕を呼んで』考 おわりに 著者プロフィール 北丸雄二(著) ジャーナリスト、コラムニスト。毎日新聞をスタートに、東京新聞(中日新聞社)社会部を経て1993年よりニューヨーク支局長。96年夏に退社して独立、ニューヨーク在住のまま執筆活動を続ける。在米25年の2018年に帰国。東京を拠点にTBSラジオやJ-Wave、FM TOKYO及びネット番組「デモクラシー・タイムズ」などでコメンテーターやニュース解説を行う。東京新聞毎金曜に時事評論『本音のコラム』連載。日米政治や社会・文学評論のほか、英米翻訳も多数。訳書に外交『カーター、パレスチナを語る:アパルトヘイトではなく平和を』(Jimmy Carter、共訳)、文学『フロント・ランナー』(Patricia Nell Warren)、『スイミングプール・ライブラリー』(Alan Hollinghurst)、『ノーマル・ハート』(Larry Kramer)のほか、『ヘドウィグ&アングリー・インチ』『ボーイズ・イン・ザ・バンド~真夜中のパーティー』などブロードウェイの日本公演台本も多数翻訳。本書執筆前には『LGBTヒストリーブック 絶対に諦めなかった人々の100年の闘い』(Jerome Pohlen)も翻訳。
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アイム Snapshots taken by homeless people.
¥2,310
Homedoor (編) 出版社:ライツ社 定価 2,310円(本体2,100円+税10%) 判型 A4判 よこ210mm × たて297mm 頁数 224ページ 発刊 2022年4月28日 ISBN:9784909044365 書籍の内容紹介 Snapshots taken by homeless people. 日本初、ホームレス状態にある人たちがカメラで街を切り取った写真集 クラウドファンディングで600万円以上の支援を集めた話題のプロジェクトがついに書籍化! 彼らの世界をみる視点が、世界が彼らをみる視点に変化を与えることを願って。 ・河川敷で10年以上暮らす元建設業の男性 ・ネカフェ(インターネットカフェ)を転々とする元ホストの男性 ・教会に通う元引きこもりの女性 カメラを手にしたのは、年齢も性別も状況もさまざまなホームレス状態の人たち。巻末には1人ひとりのインタビューを収録。 (pp. 138-139)美術館。子どものあれで、懐かしいなと思って。幼稚園のとき、先生に「うまく描けましたから、 二科展に出したら優勝したんです。子どもさんと同行してください」って言われて。新聞に名前載ってね。 ここで表彰式やったの。この階段で、家族で、写真撮って。 (pp. 74-75)別に僕が三脚を立ててカシャカシャ撮ったんじゃなくて、バスに乗って撮ったんですよ。ここで撮りた いなっていうポイントではあったんですけど、尾崎豊の 「十七歳の地図 SEVENTEEN'S MAP」を意識して撮りました。歩道橋が歌詞の中に出てくるんですよね。 【発起人】 2010年から大阪でホームレス支援を続けてきた認定NPO法人「Homedoor」。 代表の川口加奈は「プロフェッショナル 仕事の流儀」「セブンルール」などで特集される注目の社会起業家 ● 視点を変える わたしたちは2017年からホームレス状態の人たちにカメラを渡し、日常を撮影してきてもらうという活動を続けてきました。 それぞれの視点で切り取った日常の風景には、独自の世界が広がっています。いつもの川沿いのベンチから見る朝焼け、夜の公園、隣人の昼寝。レンズを通してのぞいた視点がそのまま、そこにあります。 また、撮影された写真にはしばしばストーリーが存在します。 たとえば「なぜこの写真を撮ったのか?」と質問すると、昔自分が大工として働いていた頃に建てたビルだったり、よく休憩をする公園に置いてあるオブジェだったり。1枚の写真から背景にある思いもよらぬストーリーが浮かび上がります。 「ホームレス」は状態を指し、人に対して使う言葉ではないため、本書ではホームレス状態にある人もしくはカギカッコつきの「ホームレス」と表記を統一しています。 『アイム』というタイトルには、「ホームレスという1つの人格はない」というメッセージを込めました。 撮影者ごとにページブロックが分かれているこの写真集の特徴を示した言葉にもなっています。 ● 誤解と偏見を解消する このプロジェクトの核は、ホームレス問題について「まず、知ってもらいたい」ということにあります。 ホームレス問題は、ほかの社会課題に比べて支援金が集まりにくいという傾向があります。 なぜなら、よく「ホームレスになるのは自分の責任だ」と思われてしまうからです。 しかしながら、ホームレス状態に陥るきっかけは、突然の病や失業、介護離職による困窮、人間関係の悪化など、誰にでも起こりうる出来事がほとんどです。 わたしたちは、写真集を通して多くの人がホームレス状態にある人たちの視点や声に触れるきっかけをつくることで、新たな理解を促し「誤解と偏見」を解消する機会をつくりたいと切に願います。 そして、本の売上はHomedoorから、ホームレス状態の人たちへの支援に役立てられます。 ● 新しい支援の形をつくる 「路上での生活って、心が死んでいくんです。1日がね、違った意味で『時間との戦い』なんです。 早く日が暮れてくれへんかなーって。 路上で生活してることを恥ずかしいと思っていたし、人目も気にしていた。でもカメラを託されて、心が死んでいた生活の中に、生きる目的が生まれたんです。」 (朝日新聞の記事より、撮影者のインタビューの一部より抜粋) 【巻末解説】 フォトジャーナリスト安田菜津紀 「彼らは街をよく知っている。ヘリコプターで見下ろしたような風景が見える場所、スズメの子どもたちが生まれる季節、ひっそりとキツネが暮らしている茂み、猫が顔を出す小窓。私が普段は黙って通りすぎてしまうであろう瞬間を、カメラでそっと、拾い上げてくれていた」(解説より抜粋) 【書籍仕様】 表紙:アスファルトの質感を再現した特殊板紙 スリーブ:スリーブ入りの豪華仕様。種類は4種類 製本:背がないため180度開くドイツ装 【編者プロフィール】 認定NPO法人「Homedoor」 「ホームレス状態を生み出さない日本の社会構造をつくる」ことを目指し、2010年に大阪で設立。個室型シェルターの運営、シェアサイクルでの就労支援等などを行い、年間約1000名の新規相談に対応。2017年に認定NPO法人に認定。
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マイノリティデザインー弱さを生かせる社会をつくろう
¥1,870
著者:澤田智洋 出版社:ライツ社 定価 1,870円(本体1,700円+税10%) 判型 四六判(たて188mm×よこ128mm)並製 頁数 330ページ 発刊 2021年3月3日 ISBN 9784909044297 「澤田さんには、目の見えない息子がいる。僕はそれを、うらやましいとさえ思った。」 佐渡島 庸平氏(コルク代表) 日本テレビ「シューイチ」、NHK「おはよう日本」などにたびたび出演。 SDGsクリエイティブ総責任者ヤーコブ・トロールベック氏との対談をはじめ、各界が注目する「福祉の世界で活躍するコピーライター」澤田智洋。 苦手、できないこと、障害、コンプレックス=人はみな、なにかの弱者・マイノリティ。 「弱さ」を起点にさまざまな社会課題を解決する仕掛け人が、その仕事の全貌をはじめて書き下ろす。 ・福祉器具である義足をファッションアイテムに捉え直した「切断ヴィーナスショー」 ・視覚障害者の「足」と寝たきりの人の「目」を交換する「ボディシェアリングロボットNIN_NIN」 ・過疎化地域への移住を劇的に促進させたPRプロジェクト「高知家」 ・ユナイテッドアローズと立ち上げた、ひとりの悩みから新しい服をつくるレーベル「041」 ・運動音痴でも日本代表選手に勝てる「ゆるスポーツ」etc… // 著者からのメッセージ // 【すべての「弱さ」は、社会の「伸びしろ」】 あなたが持つマイノリティ性=「苦手」や「できないこと」や「障害」や「コンプレックス」は、克服しなければならないものではなく、生かせるものだ。 弱さを受け入れ、社会に投じ、だれかの強さと組み合わせる──。 これがマイノリティデザインの考え方です。そして、ここからしか生まれない未来があります。 この考え方と実践方法を、僕と同じクリエイターに、そしてすべての働く人たちに共有したい。 【息子に障害があるとわかってから、僕は「強さ」だけで戦うことをやめた】 20代の頃、必死に自分の「強さ」を磨きました。コピーライターとして、広告クリエイターとして。なかなか芽が出なかった。しんどかった。 でも、障害のある息子や障害のある友人たちから教わりました。 「弱さだって、自分らしさだよ」。 今、僕は持っているものすべてを使って仕事をしています。 コピーを書けるという強み、運動音痴という弱み、広告会社で働いているという強み、子どもに障害があるという弱み。 すべてをかけ合わせて、「ゆるスポーツ」をつくっています。 弱さを切り捨てて強さだけで勝負していたら、広告コピーしかつくれませんでした。 【御社だけが抱えている課題って、なんだと思いますか? マイノリティこそが「ダイバーシティ」】 ここ数年、「課題不足だ」という話をよく聞きます。 でも同時に、「それって、課題を掘る場所を間違えてるんじゃないか?」と思うこともよくあります。 課題は、いまだに山積しています。 マス(中間層)からこぼれ落ちている「マイノリティ」と呼ばれる人の中に。 王道的なマーケティング活動の外側は、多様性に溢れていました。 【もう、「他人」のために「自分」を後回しにしなくていい】 優秀な人ほど、はたから見ていて思うことがあります。 「限りある時間を他人のために使いすぎている」と。それ以上やると、いつでも自分が後回しになってしまう。 もっと、仕事で得た力を、みんなが自分の人生と接続できたなら。大切な人のために生かせたなら。自分の中にある弱さのために、もっと時間を使えたなら。 社会は、もっと生きやすい場所に変えることができる。 【弱さから、楽しい逆襲を始めよう】 そう伝えたくて、僕はこの本を書きました。 著者情報 澤田 智洋 (さわだ ともひろ) コピーライター / 世界ゆるスポーツ協会代表理事 1981年生まれ。言葉とスポーツと福祉が専門。幼少期をパリ、シカゴ、ロンドンで過ごした後、17歳で帰国。2004年、広告代理店入社。アミューズメントメディア総合学院、映画「ダークナイト・ライジング」、高知県などのコピーを手掛ける。 2015年にだれもが楽しめる新しいスポーツを開発する「世界ゆるスポーツ協会」を設立。これまで80以上の新しいスポーツを開発し、10万人以上が体験。また、一般社団法人障害攻略課理事として、ひとりを起点に服を開発する「041 FASHION」、ボディシェアリングロボット「NIN_NIN」など、福祉領域におけるビジネスを推進。著書に『ガチガチの世界をゆるめる』(百万年書房)がある。
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