共有地をつくる わたしの「実践私有批判」
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図らずも、というか何というか、この書肆ならたけ屋も皆さんの「共有地」たらんとする「小商い」ではあるのである。
(店主)
著者:平川克美
出版社:ミシマ社
定価:¥1,980(税込)
判型:四六判並製
頁数:224 ページ
発刊:2022年02月25日
ISBN:9784909394637
Cコード:0095
装丁:クラフト・エヴィング商會
私有財産なしで、機嫌よく生きてゆく
銭湯、食堂、喫茶店、縁側……
誰のものでもあり、誰のものでもなく。
『小商い』の終着点を描いた私小説的評論
ミシマ社創業15周年記念企画
『小商いのすすめ』から十年。
消費資本主義がいよいよ行き詰まる中、
「小商いの哲学」を実践するすべての人に贈る。
この社会を安定的に持続させてゆくためには、社会の片隅にでもいいから、社会的共有資本としての共有地、誰のものでもないが、誰もが立ち入り耕すことのできる共有地があると、わたしたちの生活はずいぶん風通しの良いものになるのではないか――本文より
目次
第一章 欲望の呪縛から逃れる
第二章 非私有的生活への足掛かり
第三章 リナックスという共有地
第四章 共同体のジレンマ
第五章 家族の崩壊
第六章 消費資本主義から人資本主義へ
第七章 共有地をつくる
著者情報
著: 平川克美(ヒラカワカツミ)
文筆家、「隣町珈琲」店主。1950年、東京・蒲田の町工場に生まれる。早稲田大学理工学部機械工学科卒業後、翻訳を主業務とするアーバン・トランスレーションを設立。1999年、シリコンバレーのBusiness Cafe Inc.の設立に参加。2014年、東京・荏原中延に喫茶店「隣町珈琲」をオープン。著書に『小商いのすすめ』『「消費」をやめる』『21世紀の楕円幻想論』(いずれもミシマ社)、『移行期的混乱』(ちくま文庫)、『俺に似たひと』(朝日文庫)、『株式会社の世界史』(東洋経済新報社)など多数ある。
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