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ない世界
¥1,047
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著者:江口 宏志 出版社:木楽舎 ISBN:9784863240667 Cコード:C0095 定価:¥1,047(税込) 発売日:2013.9.25 「ない」からはじまる、 新しい世界へようこそ 身の回りにあるありふれたモノ、当たり前のコトが、自分にとってどのくらいの価値があるものなのか、みなさんはご存知でしょうか? たとえばケータイ。 たとえばお酒。 たとえば怒り。 たとえば名字。 たとえば写真。 価値がわからないモノやコトは、なくしてみるとよくわかります。 この本は、本屋さんでありながらモノからコトまであらゆるアイデアで世の中をあたらしく変えている江口宏志さんが、実際に体験した「ない世界」の記録です。 ケータイをなくしてみたら、電話としてはほとんど使っていなかったことに気づく。 お酒を飲まなくしてみたら、昔からの友人に「あんまり笑わなくなったね」と言われる。 怒る感情をなくしてみたら、自分は怒っていないのに相手を怒らせてしまった。 名字をなくしてみたら、相手との距離は縮まるどころか遠ざかって昔の夫婦みたいだ。 写真を撮らなくしてみたら、コミュニケーションこそが写真の評価そのものだと思い至る。 目次 はじめに 4 3月 ケータイのない世界 11 4月 お酒のない世界 23 5月 怒らない世界 37 6月 毛のない世界 47 7月 青のない世界 55 8月 行きつけのない世界 63 9月 名字のない世界 73 10月 明日のない世界 81 11月 飽きない世界 91 12月 断らない世界 101 1月 写真のない世界 111 2月 終わらない世界 119 あとがきの代わりのブックガイド 127 ページ数 144 判型 四六判 著者プロフィール 江口 宏志(著) 1972年生まれ。表参道のブックショップ『UTRECHT』代表。日本初の大規模なアートブックフェア『THE TOKYO ART BOOK FAIR』共同ディレクターを務める。『Amazon』にないアイテムばかりを取り揃えた『nomazon』や、読んだ人の感想が本棚のカテゴリーを構成する古本屋『声』、読書の新しい楽しみ方を提案する『読書のフェス』など、新しい形の本との関わり方を次々に生み出している。著書に『ハンドブック』(学研)、『注釈・城の崎にて』(NPO本と温泉)など。
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もしわたしが「株式会社流山市」の人事部長だったら
¥1,650
著者:手塚純子 出版社:木楽舎 ISBN:9784863241503 Cコード:C0036 定価:¥1,650(税込) 発売日:2020.12.15 千葉県流山市に移住し、育児休暇を機にこのまちを知りたくなった。同じ育休中の女性や定年退職された人など、日中まちにいる人たちが活躍できる場所や機会がつくれたら、このまちはもっとよくなるんじゃないか? いっそのこと、流山市は株式会社、市長が経営者、市民が従業員で、もし自分がまちの人事部長だったら、どんな人材育成・人材配置をしたら、まちの課題は解決していくのだろうか…?彼女の妄想が、行政を、学校を、企業を、そして、あなたを動かしていく。 【推薦コメント】 地域の盛衰を決めるのは 他でもない『人材投資』だ。 小さな挑戦が大きな渦を巻き起こし、 まちを変えるリアルストーリーに学ぼう。 ―――まちビジネス起業家 木下斉 「地域づくりは人づくり」という言葉を 地で行く取り組みだ! ―――コミュニティデザイナー 山崎亮 最も情熱的で最もリアルな まちづくりの話が学べる人 ―――株式会社ジモティー代表取締役社長 加藤貴博 目次 はじめに machiminの概要 −まちが1つの企業だとしたら?− CHAPTER 1 流山市に移住。machiminをはじめるまで ドラッカーと部活動 人材育成にハマる ボランティアをきっかけに、流山市とつながる 市民団体WaCreation設立 時間との戦い シビックプライド(市民の誇り)を賭けた挑戦と新たな出会い 「株式会社流山市」の人事部長、動きます 「みりんの魅力再発見プロジェクト」から、 流山駅の一角にある「一等地」を獲得するまで machiminを、まちのみんなでつくる CHAPTER 2 machiminという〝場〟は どのように育ったか なぜ、流山市を株式会社にたとえるのか 「ヒト」を育てるための研修を行うメソッド 公共性と事業性の間にこだわる 公共性は他人の評価、少しずつ身についていく machiminの理念を体現 廃材アップサイクルラボとは? コラム 縁側の小噺 万能調味料・本みりんがmachiminのうまみ・コクになる 万能調味料・本みりんがmachiminのうまみ・コクになる 観光案内所横の菓子製造所の謎に迫る 菓子製造所@machimin オリジナルレシピ開発秘話 どのように人を集め、ブランディングしていったか? プロジェクト最大の〝壁〟は、どんな人に声をかけるか 研修に参戦する主婦現る 大量受注からの「ひだまり」の青年たちへの作業発注 医師に看護師というパートナーがいるように 佐藤恵美さんという私のパートナーについて CHAPTER 3 machiminには なぜ人が集まるのか まちを学校にするために センセイを集め、育て、実践する 糸かけ数楽(すうがく)アートで、数学の神秘に気づく―あそびとくらすラボ 着物がワンピースに―廃材アップサイクルラボ ① ラボそのものもアップサイクル―廃材アップサイクルラボ ② 藁フェスも開催する農業体験―こめとやさいとくらすラボ 流鉄ギャラリーを企画・運営 ここに集まる理由 「好きなこと、得意なこと、やりたいことがない」主婦の自己実現 クリスマスを目前に牧師と僧侶が対談する 「わかりあえない」を「わかりあう」ために 壁画プロジェクトが教えてくれたこと CHAPTER 4 machiminをアップサイクルさせる仕掛けをつくる プロジェクトを再定義「本みりん研究所」に 働き盛りの男性・子育て中の父親が地域にかかわる方法の模索 流山の名物「切り絵行灯」を鑑賞するだけでなく、参加する 長野県の飯綱町奈良本地区へ「移動machimin」の実施 CHAPTER 5 machiminが多拠点に進化・発展する 研修を終えるタイミング―ヒトの自立 人材育成におけるキーパーソン、橋本文(はしもとあや)さん machiminの手綱をはなすとき machiminを分解し、運営していくということ 人材配置は、アートのように machiminを「自立する仕組み」にし、のれんわけしていきたい CHAPTER 6 CROSSTALK 流山市長(本物)×「株式会社流山市」の人事部長(自称) 流山市民の潜在的な能力を最大限に活かすには? 「自分が住みたいまちをつくるために転入する」という発想 「withコロナ」が父親たちのまちの出番をつくるかもしれない あとがき ページ数:268 判型:A5判並製 装丁:次葉 著者プロフィール 手塚純子(著) ㈱WaCreation 代表取締役社長(本社:千葉県流山市) 1983年大阪生まれ。大阪府立北野高等学校卒業後、神戸大学経営学部入学。体育会アメリカンフットボール部で組織マネジメントを実践し、人や組織のおもしろさにどっぷりはまる。ゼミは人的資源管理を専攻。新卒で㈱リクルートに入社し、営業・人事・企画を経験。ビジョン策定浸透・採用・人材育成などの分野でプロデュースを強みとする2児の母。第二子の育休中に起業。2017年6月より流山市子ども・子育て会議委員、2019年4月より国立大学法人千葉大学非常勤講師、2020年4月より千葉県立特別支援学校流山高等学園学校運営協議会委員、2020年7月より柏市教育福祉会館運営支援コーディネーター。沸点低め。矛盾しながら両立しているものに美学を感じる。生牡蠣とオムライスが好き。
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コミュニティ難民のススメ 表現と仕事のハザマにあること
¥1,760
著者:アサダ ワタル 出版社:木楽舎 ISBN:9784863240803 Cコード:C0095 定価:¥1,760(税込) 発売日:2014.12.1 「住み開き」から、「コミュニティ難民」へ。 プライベートな空間である家に、パブリックな機能を持たせる住まい方(自分の蔵書と書斎を、週末だけ図書館として地域の人に解放したり)を「住み開き」という言葉で切り取った、アサダワタル氏が、今回は「表現(≒プライベート)」と「仕事(≒パブリック)」の間を彷徨って生きる、6人の人生の歩き方をコンパイル。 自問自答しながらも、枠組みを飛び越え、楽しく暮らす彼ら(と自分自身)の生き方を、アサダ氏は「コミュニティ難民」と名付け、現代の新たな道標として描き出した意欲作です。内田樹氏や梅原猛氏らとの共著でも知られる、宗教学者・僧侶の釈徹宗氏との対談も収録! こみゅにてぃ- なんみん【コミュニティ難民】 名 個人の生産活動において、特定の分野のコミュニティに重点的に属さず、同時に表現手段も拡散させることで、新たな社会との実践的な関わりを生み出す人々。たとえば、こんなコミュニティ難民……。 例1 銀行員であり、地域ファシリテーターであり、クリエイターが集まる大学の客員教授であり……。 例2 一級建築士であり、ラジオ番組の企画・制作者であり、雑誌編集委員であり……。 例3 DJであり、イベントプロデューサーであり、旅館当主であり……。 例4 職業訓練センターの職員であり、アートイベントの主催者であり、コミュニティサロン主宰であり……。 例5 ミュージシャンであり、NPO法人理事であり、ホームヘルパー2級であり……、現役大学院生であり……。 目次 【はじめに】 【序章 コミュニティ難民の始まり】 あなた一体“何屋さん”?/分けたくない・交わらせたい/表現と仕事が繋がる契機/異なるコミュニティを越境する/コミュニティの狭間に立たされる実感 【第1章 脱専門】 “専門”に対する思考転換/営業の“ど真ん中”へ 脱専門的銀行員/周縁から本質へ/表現すべき本質を把握する/“球体”としての専門性/他者に開かされる可能性/いよいよ橋を架けるとき 切り分けから関係づけへ 【第2章 マルチプルな自己へ】 アイデンティティをどこに置こう?/いろんな自己を相手に差し出す“建てたがらない”建築士/私は何も変わっていない/“建築家”とは名乗らないアイデンティティ/広がる自己を“メディア”化する/アイデンティティの揺らぎを肯定し、操作すること/そもそもマルチプルな自己という思考を携えて 【第3章 あらかじめ埋め込まれた表現たちよ】 “しない”という態度の先へ/“やめた”人の表現が埋め込まれる先/なぜ“表現”したかったのかを問う/宿に“芸”を埋め込め。イベントから“空気”まで/“宿業”という職業像を変えるために/表現の種子を見つけるレッスン 【第4章 公私を編み直す】 人は何のために働くのか 前夜/何に“合わせて”働くべきか/“名前のない職業”の存在を知る/公私という通念を潜り抜ける/“内なる声”を聞き取ること“生歴”を表わすこと/常にいろいろ“稼いで”いる―生活面からの視点― 【第5章 弱い現れ、強まる難民性】 コミュニティ難民 前夜/〈母島〉から〈海上〉へ/日常再編集/コンセプトを“現れ”させる/〈海面下〉の絶景 【第6章 個、表現、居場所】 難民、そして居場所へ/その〈島〉で、何を“描いて”いるのか/なんかよくわからないけど、今これをやっておこう/表現―個の有りようをそのままに浮かび上がらせる力/何にも“割り切れない”地平を求めて/一人になること 蚊帳の外感を楽しむこと/弱さの力と揺らぎの希望/コミュニティ難民の当事者性 【終章 コミュニティ難民の未来】 コミュニケーションプロセスを創造的に取り出す/“近い人”との遭遇/デザイナーのふりをした学者/「地営業」とは何か/“質量感”を認知すること/“境界知”という専門性を携えて/〈荷〉を捨てること。捨てないこと。そのハザマで 【対談 コミュニティ難民の希望】 ◯釈徹宗さん あとがき 参考・引用文献 ページ数:326 判型:B6判 著者プロフィール アサダ ワタル(著) 日常編集家。1979年大阪生まれ。文筆・音楽・プロデュース・講師業。滋賀と東京にてオフィス「事編kotoami」主宰。著書に『住み開き 家から始めるコミュニティ』(筑摩書房)、『アール・ブリュット アート 日本』(平凡社、編著)、『編集進化論 editするのは誰か?』(フィルムアート社、共著)など。各地で弾き語りや音楽を使ったコミュニティワークショップを行い、また、2013年にはドラムを担当するSjQ++がメディアアートの世界的な賞である「アルス・エレクトロニカ」にて準グランプリを受賞。NPO法人ココルーム副代表理事、ボーダレス・アートミュージアムNO-MA懇談会委員、KBS京都ラジオ「Glow~生きることが光になる~」パーソナリティも務める。神戸女学院大学、立命館大学の非常勤講師を経て、2015年現在、滋賀県立大学大学院環境科学研究科博士後期課程在籍、京都精華大学ポピュラーカルチャー学部非常勤講師。
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アイム Snapshots taken by homeless people.
¥2,310
Homedoor (編) 出版社:ライツ社 定価 2,310円(本体2,100円+税10%) 判型 A4判 よこ210mm × たて297mm 頁数 224ページ 発刊 2022年4月28日 ISBN:9784909044365 書籍の内容紹介 Snapshots taken by homeless people. 日本初、ホームレス状態にある人たちがカメラで街を切り取った写真集 クラウドファンディングで600万円以上の支援を集めた話題のプロジェクトがついに書籍化! 彼らの世界をみる視点が、世界が彼らをみる視点に変化を与えることを願って。 ・河川敷で10年以上暮らす元建設業の男性 ・ネカフェ(インターネットカフェ)を転々とする元ホストの男性 ・教会に通う元引きこもりの女性 カメラを手にしたのは、年齢も性別も状況もさまざまなホームレス状態の人たち。巻末には1人ひとりのインタビューを収録。 (pp. 138-139)美術館。子どものあれで、懐かしいなと思って。幼稚園のとき、先生に「うまく描けましたから、 二科展に出したら優勝したんです。子どもさんと同行してください」って言われて。新聞に名前載ってね。 ここで表彰式やったの。この階段で、家族で、写真撮って。 (pp. 74-75)別に僕が三脚を立ててカシャカシャ撮ったんじゃなくて、バスに乗って撮ったんですよ。ここで撮りた いなっていうポイントではあったんですけど、尾崎豊の 「十七歳の地図 SEVENTEEN'S MAP」を意識して撮りました。歩道橋が歌詞の中に出てくるんですよね。 【発起人】 2010年から大阪でホームレス支援を続けてきた認定NPO法人「Homedoor」。 代表の川口加奈は「プロフェッショナル 仕事の流儀」「セブンルール」などで特集される注目の社会起業家 ● 視点を変える わたしたちは2017年からホームレス状態の人たちにカメラを渡し、日常を撮影してきてもらうという活動を続けてきました。 それぞれの視点で切り取った日常の風景には、独自の世界が広がっています。いつもの川沿いのベンチから見る朝焼け、夜の公園、隣人の昼寝。レンズを通してのぞいた視点がそのまま、そこにあります。 また、撮影された写真にはしばしばストーリーが存在します。 たとえば「なぜこの写真を撮ったのか?」と質問すると、昔自分が大工として働いていた頃に建てたビルだったり、よく休憩をする公園に置いてあるオブジェだったり。1枚の写真から背景にある思いもよらぬストーリーが浮かび上がります。 「ホームレス」は状態を指し、人に対して使う言葉ではないため、本書ではホームレス状態にある人もしくはカギカッコつきの「ホームレス」と表記を統一しています。 『アイム』というタイトルには、「ホームレスという1つの人格はない」というメッセージを込めました。 撮影者ごとにページブロックが分かれているこの写真集の特徴を示した言葉にもなっています。 ● 誤解と偏見を解消する このプロジェクトの核は、ホームレス問題について「まず、知ってもらいたい」ということにあります。 ホームレス問題は、ほかの社会課題に比べて支援金が集まりにくいという傾向があります。 なぜなら、よく「ホームレスになるのは自分の責任だ」と思われてしまうからです。 しかしながら、ホームレス状態に陥るきっかけは、突然の病や失業、介護離職による困窮、人間関係の悪化など、誰にでも起こりうる出来事がほとんどです。 わたしたちは、写真集を通して多くの人がホームレス状態にある人たちの視点や声に触れるきっかけをつくることで、新たな理解を促し「誤解と偏見」を解消する機会をつくりたいと切に願います。 そして、本の売上はHomedoorから、ホームレス状態の人たちへの支援に役立てられます。 ● 新しい支援の形をつくる 「路上での生活って、心が死んでいくんです。1日がね、違った意味で『時間との戦い』なんです。 早く日が暮れてくれへんかなーって。 路上で生活してることを恥ずかしいと思っていたし、人目も気にしていた。でもカメラを託されて、心が死んでいた生活の中に、生きる目的が生まれたんです。」 (朝日新聞の記事より、撮影者のインタビューの一部より抜粋) 【巻末解説】 フォトジャーナリスト安田菜津紀 「彼らは街をよく知っている。ヘリコプターで見下ろしたような風景が見える場所、スズメの子どもたちが生まれる季節、ひっそりとキツネが暮らしている茂み、猫が顔を出す小窓。私が普段は黙って通りすぎてしまうであろう瞬間を、カメラでそっと、拾い上げてくれていた」(解説より抜粋) 【書籍仕様】 表紙:アスファルトの質感を再現した特殊板紙 スリーブ:スリーブ入りの豪華仕様。種類は4種類 製本:背がないため180度開くドイツ装 【編者プロフィール】 認定NPO法人「Homedoor」 「ホームレス状態を生み出さない日本の社会構造をつくる」ことを目指し、2010年に大阪で設立。個室型シェルターの運営、シェアサイクルでの就労支援等などを行い、年間約1000名の新規相談に対応。2017年に認定NPO法人に認定。
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