つくるをひらく
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ものを「つくる」ひとの話はやっぱり面白いですよ。
百人百様の体験があるし、それを元にした哲学がある。
ところが実際に手を動かす段階ではそれらの思考を手放して、半ば自動的に体が反応したりする。
さて、この5人の場合は?
(店主)
著者:光嶋裕介
出版社:ミシマ社
定価:¥2,200(税込)
判型:四六判並製
頁数:224 ページ
発刊:2021年01月29日
ISBN:9784909394460
Cコード:0095
装丁:鈴木千佳子
後藤正文、内田樹、いとうせいこう、束芋、鈴木理策。
5名の表現者たちの創作の根幹を、
建築家、ドローイング・アーティストである著者がひらき、
自らの感覚をひらく、対話と思考のノート。
後藤「何もかもやり尽くされたような時代にも開拓されているものがある」
内田「早い段階で自分のスタイルを確立すると伸び悩みますよ」
いとう「何もないことを言うためにわざわざ書くことがある」
束芋「鑑賞者にも責任を負って見てもらおうと考えたんです」
鈴木「写真のために写真を撮らないという目標がある」
…一流のつくり手、アーティストたちの名言に触れ、
著者のようにどんどんゴキゲンになろう!
創作・ものづくりを第一線でつづけるために。
学びの天才・光嶋裕介が、最強の聞き手として迫る!
目次
まえがきに代えて
第1章 皮膚感覚で思考する
・ミュージシャンの創作について思いを馳せる前夜
・いま「新しさ」とは――後藤正文との対話
・余韻――奇跡のような小さな記憶の断片を思い出す
第2章 集団で思考する
・高くそびえ立つ師との対談前夜
・大人が増えれば「公共」は立ち上がる――内田樹との対話
・余韻――成熟した大人になるために
第3章 対話的に思考する
・前夜――幻想やポエジーの正体を知りたくて
・多孔性・反幻想・無時間――いとうせいこうとの対話
・千本ノックのあとの余韻
第4章 手で思考する
・三きょうだいの真ん中同士の対談前夜
・赦す・ゆらぎ・死――束芋との対話
・余韻――制作することと赦すこと
第5章 目で思考する
・前夜――眼の延長としてのカメラとは? と想像する
・創造における身体と言語の関係――鈴木理策との対話
・余韻――偶然を捉え世界を愛でるおおらかな写真
つくりながら生きる道〜対話を終えて思うこと
著者情報
著: 光嶋裕介(コウシマユウスケ)
1979年、アメリカ・ニュージャージー州生まれ。建築家。一級建築士。早稲田大学理工学部建築学科卒業。2004年同大学院卒業。ドイツの建築設計事務所で働いたのち2008年に帰国、独立。神戸大学客員准教授、早稲田大学や大阪市立大学などで非常勤講師。建築作品に内田樹氏の自宅兼道場《凱風館》、《旅人庵》、《森の生活》、《桃沢野外活動センター》など多数。著書に『幻想都市風景』(羽鳥書店)、『建築武者修行――放課後のベルリン』(イースト・プレス)、『これからの建築――スケッチしながら考えた』(ミシマ社)、『増補 みんなの家。――建築家一年生の初仕事と今になって思うこと』(ちくま文庫)など。
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