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ぼくにはこれしかなかった。

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著者:早坂大輔
出版社:木楽舎
ISBN:9784863241510
Cコード:C0095
定価:¥1,540(税込)
発売日:2021.3.26

就職するだけが人生ではない--
40歳を過ぎて本屋を開いた岩手県盛岡市「BOOKNERD」店主が綴る、現在進行中の物語。
書き下ろしのブックレビュー「ぼくの50冊」も所収。


(本文より)
ぼくは40歳を過ぎてからこの小さな街に小さな本屋を作った。
誰に笑われてもかまわなかった。
それはぼくの人生で、生きることのすべてだったのだから。
これはぼくの、ぼくだけにしか体験し得なかった物語だ。
そしてその物語はいまもなお続いている。

(編集者より)
Instagram上で、ぼくは早坂さんと出会いました。当初は名前も年齢も知りません。ID名・ブローティガンは、2017年の夏の終わりに「会社を辞めるので、これが会社員としての最後のランチだ」とポストしました。それからすぐ。彼はニューヨークに本の買い付け旅に出発しました。

書店でのアルバイト経験ゼロ、出版社にも勤務したことがない、40歳すぎの早坂大輔は、故郷ではない街「盛岡」に独立系の本屋を開業しました。店名は『BOOKNERD』。そう、彼は“本オタク”だったのです。それから2年。ぼくは彼に本を出さないか、と持ち掛けてみました。

それは
「なぜ会社をやめて、本屋をはじめたのか?」
「いまはしあわせなのか?」
「地方都市で商売は成立するのか?」
といった疑問に回答してほしかったからに他なりません。

本書に書かれている彼のドキュメンタリーは、いま、生き方や就職活動で悩んでいる人々の参考になるだろう、と思います。ぜひ、ご覧ください。
目次
●ぼくにはこれしかなかった
 人間らしく生きるということは
 ぼくにはこれしかなかった
 ただなんとなく生きてきた
 習作のような日々
 チーズとたましい
 ぼくの読書遍歴
 小さな街で本屋をはじめた
 ニューヨーク・ニューヨーク
 ぼくにはこれしかなかった
 不ぞろいで、いびつで、間に合わせのような店、
 生きのびる方法をさがして
 いつに間にか本を作っていた
 ラプソディ・イン・ブルー
 テンダーロインのやさしさ
 出会いと別れ
 そして、つよい風が吹いていた
 オンラインと実店舗
 ベイエリア、夏、2019
 自由に生きるってどんな気分だろう
 子どもと疫病
 そして夏はまた過ぎゆく

●ぼくの 50冊

あとがき

ページ数:224
判型:B6判並製
装丁:フクナガコウジ

著者プロフィール
早坂大輔(著)
1975年生まれ。サラリーマンを経て、2017年に新刊・古書店「BOOKNERD」を開業。書店経営の傍ら、出版も手がける。主な出版物に、くどうれいん著『わたしを空腹にしないほうがいい 改訂版』。

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